約 30,445 件
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/747.html
秘封VS紅魔主従ダンス対決! 「さあああメリーーー私たちの必殺ダンスをこいつらに見せ付けるのよおおお!」 「おっけー!メリーにまかせて!」 と、叫ぶと同時に絡みあいちゅっちゅするメリーと蓮子。 映姫「ちょ、ちょっと待ちなさい!それのどこがダンスですかっ!ただのガチ百合ドロワレスリングじゃないですかっ!」 蓮子「NO!これは外の世界に伝わる『ランバダ』という由緒正しいダンスデース!」 映姫「なんで片言!?」 「ちぇええん!見ちゃダメだああああ!」「あやややこれは裏文々。新聞にも載せられないかも…」 「妖忌殿!ここは我々が本当のガチムチ褌レスリングを!」「霖之助殿…いいですとも!」 会場は大混乱に。ドン引きするレミリア。その方をポンと叩く一人の瀟洒なメイド。 「さあお嬢様!我々もガチ百合ドロワレス「ドラキュラクレイドル」 紅魔組、選手一人が続行不可能となったため敗退!勝者秘封倶楽部! なおあまりにもひどい試合だったのでこの歴史はけーねがなかった事にしたとかしないとか。 コンビ戦 ダンス メリー レミリア 咲夜 秘封倶楽部 蓮子
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/1208.html
前編から続き 翌日、廃墟と化した紅魔館が見える霧の湖の畔では幼い妖怪達が集まっていた。 「はい、パース」 「ふっふっふ、行くわよ! 必殺、パーフェクトフリーズ!!」 「く、空中で止まったー!」 「あ、そのまま落ちた」 「ダメじゃん!」 楽しそうにボール遊びしているのはそれぞれ宵闇の妖怪、ルーミア。 湖上の氷精、チルノに大妖精。そして夜雀の妖怪、ミスティア・ローレライだ。 元々この遊び場は五人の妖怪と妖精のものだったが、今は訳あって四人しかいない。 「リグルちゃん、どうしちゃったのかなぁ…」 その五人目こそ闇に蠢く光の蟲、リグル・ナイトバグ。 今まではチルノ達と仲良く遊んでいた彼女だったが、太陽の畑周辺で起きた妖怪連続襲撃事件を期に顔を出さなくなった。 最初は何より安否が気になったが、時々リグルの使いの蟲が様子を見に来ているので無事なのだと考えられる。 だがそれなら何故会いに来ないのだろうか。 もしかして動けないような大怪我をしているのではないか。 そう思い永遠亭を訪ねたが、確かに大怪我をして治療は受けているがすでに退院してるという。 結局あれからかなりの時間が経っているが、リグルの足取りは途絶えたままでチルノ達は会えずにいた。 「きっとあたいに勝つ為の特訓をしてるのよ! なんてったってあたいは最強だからね!」 「はいはい最強最強」 「でも心配だなー、連絡ぐらいくれればいいのにー」 「私達に話せない悩みでもあるのかなぁ…」 皆、リグルの事を心配してる。 それもその筈、実は先週頃から使いの蟲も現れなくなっていたのだ。 もしかしたら本当に何かあったんじゃないのだろうか。 皆が考え込んでいると、突然森の中から何者かがやって来た。 「あら、変な所に出ちゃったわねぇ」 来訪者の正体は霊夢だった。 ただでさえ他人が来る事の少ないこの場所に、霊夢がやって来るのはとても珍しい。 チルノ達は物珍しさから興味津々で霊夢の方へ向かって行った。 「………ふふふ、今度は妖怪退治ってのも面白そうね」 ところが霊夢はチルノ達を見ると、普段ならしないような不気味な笑みを浮かべる。 その直後、一気に駆け出しチルノ達との間合いを詰めた。 「……ふぇ?」 突然目の前に現れた霊夢に反応が遅れるチルノ達。 そして状況の把握が出来ないうちに、霊夢の放った霊撃で吹き飛ばされた。 「うわああー!」 「な、何!? 何が起こったの!?」 チルノ達は別々の方向に飛ばされ、散り散りになってしまう。 それぞれが混乱している最中、チルノの瞳にミスティアの背後に迫る霊夢の姿が映る。 「!! ミスティア後ろ!」 「え……」 咄嗟に振り返ろうとするミスティア。 だがそれより早くすでに真後ろに立っていた霊夢の結界が展開し、ミスティアを弾き飛ばす。 「あああああぁぁぁあああぁぁああああぁぁぁ!!」 「み、ミスティアー!」 ミスティアの体は結界に接触する事で焼け爛れ、辺りに肉が焼ける臭いが充満する。 弾き飛ばされたミスティアは地面をゴロゴロ転がると、力無くその場に倒れそれっきり動かなくなった。 「あああ……ミスティア! ミスティアあああぁぁ!!」 「れ、霊夢さん……どうして…」 突然の惨劇に泣き崩れ取り乱すチルノ達。 そんな中、ルーミアは一人で霊夢に向かって行く。 「ダメ! ルーミアちゃん戻って!」 「うわあああぁぁ! ルーミアああぁ!」 この時、ルーミアが何を思って霊夢に向かって行ったのかは分からない。 ミスティアがやられた事による怒りか、それともチルノ達を守ろうとする強い意思か。 だがどちらにしても、そんなルーミアの思いは強大な力の壁に押し潰される事になる。 「……『夢想封印』」 「!!」 霊夢がスペルカード宣言をすると、空中に色とりどりの光の弾が放たれた。 その全てが一斉にルーミア目掛けて飛んで行く。 「…うぅ…!」 必死にしゃがんだり転がったりしながら、光の弾から逃げ惑うルーミア。 だが光の弾は休む事無く、執拗にルーミアを追いかけてくる。 「あああ…!」 ついに逃げ切れなくなったルーミアは、ただひたすら空高く目指して飛びあがった。 まるで夜空に散る為に天に昇って行く花火のように。 「ああ、ああああ!」 そしてこの花火にも終わりの時が迫っていた。 光の弾はルーミアを嘲笑うかのように追い越し、周りを取り囲んでいく。 そして徐々に近づいて行き、ついにルーミアの体が光の弾に触れると 「うあああああああああああぁぁぁぁあああああ!!」 「ルーミアあああぁぁ!!」 昼空に大きく綺麗な光の芸術を作り出した。 「…ルー…ミア……ちゃん…?」 やがて光が消えて行くと、真っ黒になったルーミアが黒煙に包まれ現れる。 そのまま湖に落ちていくと大きな水飛沫を上げ、湖の中に消えていった。 「ミスティアああぁ! ルーミアああぁ!」 「さて、妖怪退治も済んだし次は貴方達ね」 泣き叫ぶチルノに、少しづつ無慈悲に近づいていく霊夢。 それに気付いた大妖精は、震える足を奮い立たせ霊夢の前に立ち塞がった。 「……大ちゃん…?」 「…なんで…ですか…? なんで私達がこんな目に……!」 大妖精が精一杯、声を張り上げて紡いだ言葉。 それを聞くと、霊夢は下卑た笑いを浮かべてこう答えた。 「そうねぇ、言うなら私が妖怪退治をする巫女で貴方達が妖怪だったってとこね」 「ひ、酷い……そんな理由で…」 「ううぅ……ミスティアと…ルーミアの仇!!」 すると突然、氷で作った剣を構えてチルノが霊夢目掛けて向かって行く。 だが止めようとする大妖精の言葉が届くよりも早く、霊夢の札がチルノを撃ち落とした。 「うぎうっ! ………うぅ…ああ!」 「ふふふ、そんなに死に急ぐならまず貴方から消してあげるわ。どうせ復活するし構わないでしょ?」 「!! チルノちゃん逃げてええぇぇ!」 チルノの目の前にはすでに霊夢の弾幕が迫って来ている。 ミスティアやルーミアの時とは比べ物にならない、致死量を越える威力の弾幕だ。 先程の札が効いているのか、もうかわすだけの力も残されていない。 これまでかと思ったその時、 「チルノちゃん!!」 大妖精がチルノを突き飛ばした。 慌てて振り返るチルノの目に、穏やかな笑顔を浮かべて弾幕の波に消える大妖精の姿が映る。 チルノが慌てて体制を立て直し霊夢の弾幕に向かって行った頃には、もう弾幕も大妖精も跡形もなくなっていた。 「あああ……そんな…大ちゃんまで……うわああああああぁぁぁぁぁああああああぁぁ!!」 「……何よ……自己犠牲なんて……ズルいじゃない……」 そう言うと霊夢は浮かび上がり、空の彼方へと姿を消す。 後には一番の親友を失い、何時までも泣き叫ぶチルノだけが残されていた。 丁度その頃、魔法の森の中を一人の男が歩いていた。 男の名は森近 霖之助、香霖堂の店主をしている。 彼はたまに出掛けては、珍しい道具が外の世界から流れてないか探しているのだ。 特に最近はよく見つかるので、自然と出かける周期も短くなって来ている。 もっとも道具が見つかりやすくなっているのは、博麗大結界の歪みが原因なのだが霖之助はそれを知らない。 ただ純粋に大漁を喜んでいるだけなのだ。 「今日はこのぐらいでいいかな?」 背負った風呂敷には、一般人にはガラクタにしか見えない物がたくさん入っている。 だが霖之助にとっては、これは宝の山なのだ。 意気揚々と帰り道を進んでいると、何やら草の陰で蠢く者がいる。 「……そこに誰かいるのかい?」 話しかけてみると、より一層激しく動き出した。 だが草陰から出てくる様子はない。 賢い妖怪が獲物を誘っているのかもしれない。 それとも知人がからかっているだけなのだろうか。 怪しい事この上ないが、幸い相手は草の裏。 一旦森の中に入って裏側から近付けば、こちらから正体がすぐ分かる。 早速入って見てみると、紫色のドレスを着た女性が縛られているではないか。 「!! 大丈夫か! 今、助ける!」 本来こういう時は妖怪の変化を警戒するものだが、相手はこちらの見知った妖怪。 悪戯なら笑い話で済むが、本当にピンチなら洒落にならない。 兎に角今は彼女、紫の救出を優先しなければ。 そう思い近寄ってみると、縄で縛られてるだけでなく猿轡までされている。 これでは助けも呼べない訳だ。 「一体誰がこんな事を……」 霖之助が猿轡を外してやると、紫は荒い呼吸を繰り返す。 やがて呼吸が整うと、霖之助をじっと見つめて言葉を紡ぎ始めた。 「霖之助さん……私よ、霊夢よ! お願い、話を聞いて」 「………なんだって!?」 一方、紫邸の前では橙が庭掃除をしていた。 藍が倒れた時はどうしようかと焦ったものだが、看病の甲斐あり今では藍も回復して部屋で休んでいる。 本人はもう心配ないと言っているが、あんな事があった直後に無理をさせる訳にはいかない。 そこで橙が庭掃除など出来る限りの事を手伝っているのだ。 決して作業効率がいいとは言い難いが、それでも少しでも藍を休ませたい一心で橙は張りきっている。 すると誰かがこちらに向かって飛んで来るのが目に入った。 「あ、霊夢」 飛んで来たのは紫を追ったきり、一日近く連絡の取れていなかった霊夢だった。 霊夢はゆったりと地に降り立つと、橙の傍まで歩いてくる。 「…あの、紫様は?」 「…………さあねぇ」 「無事、だよね?」 「……………」 ただ黙ったまま橙の目の前に立つ霊夢。 まさか紫の身に何かあったのではないだろうか。 橙が不安そうに見上げると、今まで無表情だった霊夢の顔が薄気味悪く口元を吊り上げたものに変わった。 「!!」 今、目の前にいるのは霊夢であって霊夢じゃない。 動物的勘が働き、咄嗟に橙は距離を取ろうと後ろに跳ぶ。 だが橙が地面に足を着くより速く、霊夢が突き出した祓い棒が橙の腹を捉えた。 「うぎゅあぁっ!」 そのまま吹き飛び、橙は壁に強く叩きつけられる。 崩れ落ちぐったりと地面に倒れる橙。 そんな橙を追い詰め楽しむかのように、祓い棒を手に霊夢がにじり寄って来る。 「……式神として主人の心配をするのは合格、でもすぐに私が霊夢じゃないって見抜けなかったのは不合格ね」 そう言って手にした祓い棒で、橙の頭をぺしぺしと叩く霊夢。 すると橙を吹き飛ばした霊夢の気を感じ、藍が家の中から飛び出して来た。 「橙!! ……それに……紫様…」 「随分寛いでるみたいね、藍」 藍に紫と呼ばれた霊夢は橙の頭を踏みつけると、藍に祓い棒を向けてにやりと笑う。 一方の藍は橙の無事が心配で気が気じゃない。 「……別に殺したりしないわよ、貴方の態度次第だけどね」 「!! …な、何故そのような御姿に……」 「ふふふ、これ? ただの変化じゃないわ、本物の霊夢の体よ。境界を弄って体を入れ替えたの。 これからは博麗の地位と力で堂々とやりたい放題できるわ!」 高らかに笑う紫の足元で、意識が戻ったのかぴくりと橙が動く。 それに気付いたのかは定かではないが、紫は橙を掴むと藍の前に突き出した。 「さて、霊夢を嗾けたのはどっちかしら?」 「なっ! そんな事する筈が…」 「そう、藍はやってないのね」 「うっ…!」 これでは自分が否定すれば、橙が犯人という事になってしまう。 橙の身を守る為にもそれだけは避けなければ。 藍は両手を地につけると、深々と頭を下げた。 「わ、私が……私が霊夢に連絡しました……」 「……そう。自分の失態を棚に上げ、主人を追い出そうとしたのね」 「申し訳……ございません……」 「そんな悪い式にはお仕置きが必要、分かるわよね?」 「………はい」 これでいい、これで橙は助かる。 たとえどんな辛い目に遭っても橙さえ無事ならそれでいい。 藍は土下座したまま紫の制裁を待っていた。 「……………」 しかし何時まで経っても紫の制裁は訪れない。 藍が不審に思っていると次の瞬間、 「ぎゃああああああああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!」 凄まじい悲鳴が辺りに響き渡った。 「ちぇ、ちぇえええええぇぇぇぇえええぇぇん!!」 悲鳴に驚き藍が顔を上げると、紫に掴まれた橙の足がおかしな方向に曲がっているではないか。 「な、何故……」 悪いのは自分なのに、何故紫は橙に仕置きをしたのか。 藍が疑問を浮かべていると、紫がおかしそうに口を開いた。 「だって、貴方にとっての最大のお仕置きは橙が傷つく事でしょ?」 「!! ……あああ…」 藍は心の中で己の選択を後悔した。 橙が傷つく事を避けようと嘘をついたばかりに、かえって悪い方向に向かってしまったのだ。 後悔する藍だったが、今更何を言っても時既に遅し。 周りには結界が張られ藍を取り囲んでいる、最早手出しは出来ない。 藍は紫の仕置きを見ている事しか出来ないのだ。 「貴方に恨みはないけど主の尻拭いは従者の役目、運が悪かったと思って諦めなさい」 「……………」 一方の橙はこれでよかったと思っている。 実際、霊夢に助けを求めたのも羽衣を持ち出したのも自分がした事。 罰を受けるべきは藍ではなく自分なのだ。 「それじゃあ、行くわよ?」 気付けば紫の手には大きな鞭が握られている。 だが今は恐怖よりも、自分のした事で藍が仕置きを受けずに済んだ事が嬉しい。 橙の小さな体に鞭が叩きつけられる瞬間、橙は誰にも気づかれずに微笑んでいた。 やがて辺りが夕焼けで赤く染まり始めた頃、紫の拷問は終わりを迎えた。 紫の目の前で壁に凭れかかっている橙は、体中に青痣を作り虚ろな表情で座り込んでいる。 「今日はこれぐらいで勘弁してあげるわ」 紫は後ろに振り返ると結界の中に視線を移す。 博麗の神聖な力で張られたその結界の中では、藍が咽び泣いていた。 「これで分かったでしょ? 主に逆らうとどうなるか」 「………はい」 「それじゃあ早く蓮子を探しに行…」 「そこまでよ!」 ところが突然、辺りに聞き覚えのある声が響き渡る。 同時にこれまた見覚えのある道路標識が飛んで来て、藍を封じていた結界を粉々に打ち砕いた。 「……!! 橙!!」 自由になった藍は慌てて橙の元へ駆け寄り、優しく抱きしめる。 対して紫は結界を砕いた人物の方へと振り向いていた。 「遅かったわね、霊夢」 「ええ、おかげ様で」 そこには紫の姿をした霊夢と霖之助が立っていた。 霊夢の片目には外の世界の物と思われる、変わった形の眼鏡が取り付けられている。 恐らく霖之助が持ち出した結界破りの為の道具なのだろう。 「紫、私の体を返しなさい」 「あら、貴方と何処かの魔法使いにだけは返してなんて偉そうに言われたくないわね」 「僕からもお願いだ、霊夢に体を返してやってくれ」 「…………そうやってまた皆で私を悪者にするのね」 そう言うと紫は空中に浮かび上がり、自身の周りに結界を張る。 藍を封じていた結界とは比べ物にならないほど頑丈で強力な結界を。 「何時も何時も貴方は正義の味方で私は悪役、こんなのおかしいじゃない! 今は私が博麗の巫女よ! 正義は私にある筈だわ!」 「冷静になりなさい、私になったからって何でもしていい訳じゃないわ」 「う、五月蝿いわねぇ! どっちみち今の妖怪の貴方に、この結界は破れないわよ!」 冷静な霊夢とは真逆に感情を強く出す紫は、結界の中から無数の弾幕を繰り出した。 弾幕が地面に着弾する度に、辺りに爆煙と砂埃が舞い視界を遮る。 そんな中、藍は橙を連れて紫邸の裏まで逃げ延びていた。 このまま戦えば橙が巻き込まれる、そう考えての行動だ。 「ここで大人しくしてるんだ、分かったね」 「………藍……様……」 ところが橙はボロボロの体で必死に藍の服にしがみ付き、ぎゅっと強く掴んで離さない。 それを優しく振り払うと、藍はあの穏やかな笑顔で橙の頭を撫でてやった。 「私は大丈夫、だから橙は安心して待ってるんだよ」 藍はそのまま飛びあがり、紫のいる紫邸前まで戻って行く。 橙の呼ぶ声を振り切ってただ真っ直ぐと。 「くっ……ダメよ! 突破出来ない!」 一方、霊夢と霖之助は紫の結界に手を焼いていた。 いくら弾幕を放っても全て結界が打ち消してしまい、紫には一発も当たらない。 境界を弄ろうにも能力すら弾いてしまい、内側に入る事も出来なかった。 これではこちらが一方的にやられるだけで、何も出来ずに負けてしまう。 それが分かっているのだろう、紫の顔にも明らかに余裕の色が見える。 「どうしたの? 私の能力ってそんなに弱かったかしら?」 「……うぎぎ……まさか自分の能力にやられそうになるなんて…」 「大丈夫かい、霊夢!」 「ええ、なんとか。でもこの道具じゃ、あの結界の『目』は見えそうにないわ」 「それだけ強力な結界なんだろう。出来ればサポートしたいけど生憎戦闘用の道具は………霊夢危ない!」 突然霊夢の正面に飛び出す霖之助。 次の瞬間、霊夢目掛けて飛んで来た弾幕が霖之助の背中に命中する。 霖之助は霊夢に覆い被さるように倒れ、そのまま意識を失ってしまった。 「……霖之助さん? 霖之助さん! しっかりして!」 「…………またそうやって他人の為に自分を犠牲にして………やめなさいよ! 私が惨めになるじゃない!」 「……………ッ!!」 紫の言葉に血相を変えて睨みつける霊夢。 今にも飛びかからんとばかりに、隙間から取り出した道路標識を握りしめる。 「………ゆか…」 「紫様ああああぁぁぁああぁぁ!!」 ところが霊夢が向うより先に、紫邸の屋根から飛び立った藍が紫に向かって行く。 そして長く伸びた爪で結界を斬り付けると、霊夢の前まで一直線に降りて来た。 「うぐっ…!」 「……藍! 手が……」 ところが藍は着地と同時に膝をついて手を抑える。 見れば藍の手は結界に触れた事で、真っ赤に腫れ上がっているではないか。 結界の方は多少揺らいだだけで傷一つ付いていない。 だが藍はキッと霊夢の方を見ると、傷を物ともせず怒鳴り声を上げた。 「落ち着きなさい霊夢! 怒りに任せては勝てる相手にも勝てなくなるわ!」 「……! ………分かったわ、藍」 「誰が勝てる相手ですって?」 二人が話し合っていると、紫は一気に二人との距離を詰めて来た。 目の前に現れた紫に咄嗟に身構える霊夢と藍。 だが一歩早く紫の弾幕が炸裂し、二人を吹き飛ばした。 「……うぅっ…!」 「…くっ……こんな……」 大量の弾幕を受けた事で、霊夢と藍の体力も限界に近づいている。 そこへ紫が勝ち誇った顔で、二人のすぐ傍までやって来た。 「勝負ありね。これからは貴方達が境界の管理者、私は蓮子と二人の為の幻想郷を作りあげるわ。 ふふふ、楽しみにしてなさい。二人の愛が作り出す素晴らしき世界を!」 「………そんな事……」 ボロボロの状態で必死に立ち上がる霊夢と藍。 だがもう弾幕をかわせるような力は残っていない。 最早決着は着いた。誰もがそう思ったその時、 「藍様あああぁぁ!!」 「ちぇ、橙!?」 いきなり紫に突っ込んで来た橙の爪が結界を捉え突き刺さった。 「うっ! ああああああぁぁぁ!!」 だが藍がそうだったように、橙の手も結界によって傷ついていく。 「やめるんだ橙! このままじゃお前は……」 「……嫌だ! ………藍様を……守るんだ!」 橙は藍の警告を無視して、爪をより深く立てる。 一方で紫は余裕の笑みを浮かべていた。 たかが式の式に、この大結界が破られる筈がない。 途中で痛みに耐えかね弾き飛ばされるに決まってる。 そう考え、紫は何もせずに様子を窺っていた。 ところが状況は思いもよらぬ方向へ転がっていく。 「………藍、様を………」 「…えっ?」 ほんの微かだが確かに今、ピシッという音がした。 大結界はあらゆる妖怪を寄せ付けない最強の結界、それが傷付けられる事などありえない。 なのに橙の手は少しづつ結界の中に入って行く。 しかし結界の中に入った橙の左手は、爪が剥げ皮も捲れていた。 更に奥に入って行くと、肉も溶け落ち骨まで露出していく。 「やめろ! もういい! もういいから……」 「そうよ、藍の言う通りよ! これ以上やったら腕が吹き飛ぶわよ!」 だが橙は力を弱めるどころか、どんどん奥へ手を伸ばして行く。 そしてついに左腕全部が入ると、 「……藍様を虐めるなああああああああぁぁぁあああぁぁぁぁ!!」 爆発が起こって橙の腕は吹き飛び、結界には大きなひびが入った。 「ちぇええええぇぇぇぇええええぇぇぇん!!」 「!! 見えたわ! 結界の『目』!」 咄嗟に藍が飛び出し、力無く落ちて行く橙を抱きかかえる。 そして同時に結界に出来たひびに、霊夢の道路標識が突き刺さった。 「行けえええぇぇぇええぇ!!」 「ヒィッ!」 霊夢が勢いよく妖気を流しこむと、ついに結界は音をたてて砕け散る。 そのまま霊夢は無防備な紫を羽交い絞めにすると、地面に降り立った。 「な、なんで大結界が……」 「大結界は清らかな巫女の肉体と魂があって初めて出来るもの。 貴方の作った紛い物の大結界では、力は防げても橙の純粋な想いは止められなかったようね」 「そんな……御都合主義が……」 すると霊夢と紫を妖気の渦が飲み込んで行く。 以前紫がやった事を、今度は霊夢が紫の体で再現しているのだ。 「……『博麗 霊夢と八雲 紫の境界』」 霊夢がそう唱えると、妖気の渦は二人を飲み込んだまま爆発した。 「……うぅ…」 紫が気が付くと、すでに辺りは暗くなっていた。 体は元に戻っており、先程の戦いで酷く消耗している。 加えてすぐ傍では霊夢と藍が見張っているので、とても逃げ出せる状況ではない。 すると紫はまるで子供のように泣きじゃくり始めた。 「なんでよぉ! なんで皆で私の邪魔ばかりするのよぉ! 私は蓮子と幸せに暮らしたいだけなのに!」 その言葉を聞くや否や、霊夢と藍は神妙な面持ちで話し合い始める。 「不味いわね……。思ってたより進行が早いわ、すぐにでも隔離しないと」 「ごめんなさい、せめて衣玖だけでもと早まった事をしたばかりにこんな事に……」 「貴方は気にする事ないわ、主人の我儘に倒れるまで応え続けた貴方は従者の鑑よ」 「…ちょっと、何の話をしてるのよ…。進行って? 隔離ってどういう事?」 紫が顔を真っ青にして詰め寄ると、霊夢は腰を下ろし視線を合わせて来る。 そして一瞬、哀れみの目を向けるとにっこりと笑って話し始めた。 「紫、落ち着いて聞いて頂戴。貴方は病気なの」 「え?」 「本当は冬眠に入ってる間に治療したかったけど、こうなってしまってはそれまで持ちそうにないわ」 「ま、待ちなさい! 病気って何よ!」 「紫様、覚えていらっしゃらないのですか?」 「何よ……いきなり…」 「貴方は精神を歪められてしまったのよ」 霊夢はそこまで話すと、ゆっくりと立ち上がった。 そのまま一息吐くと、紫に説明し始める。 「これまでの状況から導き出した答えだけど、最初はごく普通の事故が原因だと思うの。例えば最愛の人が自分の力不足で 大怪我をしたとか、あるいは…亡くなったとか。そうした状況に陥った者がショックで気が振れ、おかしくなってしまった。 そして暴走し異変を引き起こす。それに逸早く気付いた貴方は、幻想郷を守る為歪んだ精神の境界に挑んだのよ。 ところが逆に貴方は歪んだ気に飲まれてしまった。暴走した貴方は衣玖を蓮子という女性に変えて 自分の理想を叶えようとしたわ。でも貴方を歪めた気は、それだけでは治まらなかった。 貴方が開いた歪んだ精神の境界から、歪んだ気が厄となって溢れ出してしまったのよ。 その上どういう訳か鍵山 雛が行方不明になってしまったせいで、幻想郷中に厄が溜まってしまった。 溜まった厄は新たな悲劇を引き起こし更に歪んだ精神の持ち主を生み出す。中には厄そのものに取り憑かれて 暴走する者まで現れ始めたわ。そして歪んだ気は歪んだ精神の境界に集まり、境界の影響を受けている貴方へ帰ってくる。 貴方は帰って来たその気に取り憑かれた結果、更に正気を失いついには記憶すらも歪められてしまったのよ。 そして貴方は自分が衣玖を蓮子にした事も、幻想郷を守ろうとした事も忘れてしまった。 でも安心して、貴方は歪んだ気に取り憑かれているだけで本当に狂ってしまった訳じゃない。 暫く私の結界の中で安静にしていれば、境界から気が流れ込む事もなく春には正気に戻れるわ」 そう言うとそっと手を差し伸べる霊夢。 その表情は穏やかな聖母のようだ。 「大丈夫よ、貴方は殆ど寝ているだけでいいの。そうすれば歪んだ気も少しづつ消えていくわ」 「う、嘘よ! 私を閉じ込める為の出鱈目よ!」 だが紫には霊夢の言葉は、とても信じられるものではない。 境界を操る妖怪が境界に狂わされるなど、あってはならない事なのだ。 それに霊夢の話では、蓮子は幻想郷に存在しない事になってしまう。 紫にとってそれは何よりも信じがたい話なのだ。 必死に紫が霊夢の話を否定すると、見下ろしている二人の表情が先程の哀れみを帯びたそれに変わった。 「おいたわしや紫様。誰よりも幻想郷を愛しておられた貴方様が、このような事になってしまうとは」 「私なんかよりよっぽど早く動いてたのに、本当に可哀想な紫」 「な、何よその目は…。やめなさいよ! そんな目で私を見ないで!」 「紫様…」 「紫…」 「やめて! やめてって言ってるでしょ!」 霊夢と藍の同情の眼差しは、紫のプライドをズタズタに引き裂いていく。 それは紫には、軽蔑や嫌悪よりもよっぽど辛い視線だった。 やがて精神が限界に達した紫の周囲で、三度妖気の渦が渦巻き始める。 だが同じ手に何度も引っかかる霊夢ではない。 渦に飲まれる前に距離を取ると、妖気が炸裂したところへ札を叩きこむ。 すると札が命中した紫は、その場に倒れ込み気を失ってしまった。 「紫様……」 「後は私に任せて、貴方は衣玖の捜索に専念して」 「……分かった」 霊夢は紫を抱きかかえると、神社目指して飛び立っていく。 藍はその後姿を心配そうに見送っていた。 紫がいなくなってから数日後、紫邸では変わらない穏やかな時が流れていた。 食卓には藍が作った料理が並べられていく。 そのどれもが美味しそうで、藍の調子の良さを表しているかのようだ。 「…え~と『プリズムリバー楽団、解散! ファンの惜しむ声、止まず』ですって」 「そうか、やはり妹二人では厳しかったか…。無理させて悪いな、橙」 「そ、そんな! 私が好きでやってるんですから、大丈夫です!」 そう言って橙は片手で必死に新聞を開き、音読している。 折られた足は藍の妖術で完治したが、吹き飛んだ左腕は元には戻らなかったのだ。 だが橙は片腕でも一生懸命、藍の手伝いをしている。 愛する主の為、そして今も帰らない主の主の為。 「藍様、紫様の病気はいつ治るんですか?」 「冬が終わり春が来たら、また皆で仲良く暮らせるさ。それまで頑張ろうな、橙」 「はい! 藍様!」 二人は今日も仲睦まじく、幻想郷の境界を守っている。 この二人がいる限り、幻想郷が無くなる事はないだろう。 そしてこれからも境界は守られ続けていく。 また三人で幸せな毎日が送れるような平和な幻想郷が戻って来ると信じて。 一方で紫は、博麗神社の地下に造られた座敷牢に幽閉されていた。 牢には結界が張られ、周りの空間から隔離されている。 唯一霊夢の結界の張られていない扉も、藍により特殊な術が施されていた。 この結界は境界は勿論、音や臭いまで遮断する効果がある。 その為、手足を縛られ能力を封じられた紫の叫び声も霊夢には届いていなかった。 「大丈夫よ、紫。冬になったら眠ってる間に全て終わるから、それまでの辛抱よ」 当然この言葉も紫には届いていない。 だがそれでも霊夢は、毎日座敷牢を訪れ話しかけている。 それが紫の為になると信じているから。 「もう行かないと。少しでも博麗大結界を安定させるのが、今の私の使命なの」 紫を封じたので後は大結界さえ修理出来れば、これ以上厄が増えるのを食い止める事が出来る。 霊夢は紫に微笑みかけると幻想郷を救う為、座敷牢の前から去って行く。 それを呼び止めるように紫は必死に叫んでいた。 毎日繰り返されるこの光景だが、霊夢は未だ気付いていない。 紫がいつも叫んでいる言葉が『ボクハ、ユカリジャナイ』という事に。 やがて訪れる長い冬、それに先駆けレティ・ホワイトロックはいつもより早めに山を下りて来ていた。 何故ならこの頃、幻想郷中に陰鬱な気が流れている。 もしかしたら何か起こるのかもしれない、そう考えチルノ達が心配で急いでやって来たのだ。 「チルノ? いないの?」 ところがいつも集まっている場所に来ても誰もいない。 やはり突然来たのはマズかっただろうか。 レティが飛び立ちチルノの住み家に向かおうとすると、茂みの中に氷の羽が浮いている事に気がついた。 「そこにいたのね」 かくれんぼでもしている最中だったのだろう。 そう思い静かに茂みの中に入ったレティは、茂みの中の光景に驚愕した。 なんとミスティアとルーミアが、ボロボロで倒れているではないか。 「な、何があったの!?」 「……皆……大ちゃんも……」 「…兎に角治療しないと! 私が永遠亭に連れてくからチルノはそこで待ってて!」 レティは慌てて二人を連れて、永遠亭目指し飛んで行く。 「……レティ、あたいもっと強くなりたいよ……」 飛びゆくレティの後姿を見つめながら、チルノは小さな声でそう呟いた。 「……あの、映姫様?」 「…………」 「き、気にしたって仕方ないじゃないですか! クビになっちゃったもんはなっちゃったんですから!」 「…………」 「それにあんなの上の連中が悪いんです! 死者と流れてくる魂の数が合わないなんて私達のせいじゃありませんよ!」 「…………」 「ちゃんと調べれば私達が無実だって事ぐらい、すぐに分かるのに………ですよねぇ? 映姫様!」 「…………」 「……あ、あの……お昼採りに行きましょうか?」 「………そうね」 『Reincarnation』へ続く こーりんだったのか・・・・・・ まるで意識があるのに行動できない患者が出てくる映画みたいだ・・・・ 題名は忘れたが -- 名無しさん (2009-12-26 18 30 33) いつの間にかこーりんに変わってたとかそういうことか? -- 名無しさん (2009-12-26 19 33 53) ギニューのボディーチェンジを想起した俺はスキマ送り -- 名無しさん (2009-12-26 21 32 34) 嗚呼霊夢に死亡フラグが…… -- 名無しさん (2009-12-27 23 56 03) 雛が消えたのは…ああやっぱり消されたのか -- 名無しさん (2009-12-28 10 35 46) こーりん春になったら女湯行き放題じゃん -- 名無しさん (2010-01-08 23 51 24) おいこーりんちょっと変われ -- 名無しさん (2010-01-10 01 36 22) こーりんの肉体の紫→ チン○が気になる→ 弄る→ 賢者タイム→ 全てを悟る紫→ ハッピーエンドと予想 -- 名無しさん (2010-01-23 04 44 28) ↑鬼才現る -- 名無しさん (2010-02-04 23 49 14) 予想外な展開ですね。 となると、本物の紫は・・・・ -- J (2010-02-05 13 10 42) 一番上の※ 「ジョニーは戦場に行った」か…… -- 名無しさん (2010-02-12 03 44 35) ラスト近くが怖かった…。 -- 名無しさん (2010-09-09 19 55 50) 橙かっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!! と思ったのは俺だけじゃ無、い……よね? -- 名無しさん (2010-12-03 10 41 59) 橙の勇姿に全俺が泣いた… -- 名無しさん (2010-12-07 20 31 53) ちょっと俺の腕取って橙につけてくる -- 名無しさん (2015-12-30 07 40 40) 橙すげえ! -- ロリこん (2018-01-07 22 26 05) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/106.html
■霊夢2 前回書いた霊夢ものの続きです。つーかエピローグ化しました。 何話かあるものを無理やりまとめたので 無駄に長いです。ごめんなさい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ようやく迎えた春、花たちが目覚める季節。 おなじみの(といっても俺は始めて見るが)ほんわか妖精が、満面の笑顔で春を伝えるこの良き日に、 「○○~、準備できたの~?」 「ああ、今行く!」 俺は帰り支度を整えていた。 俺がひょんなことからここ幻想郷に足を踏み入れることになったのは、去年のこと。 正しく人災――いや、妖怪が起こしたから妖災か?――に巻き込まれた俺は、そうして俺をここに「招いた」妖怪に仕える、九尾の狐の八雲 藍さんの計らいで、博麗神社という所に厄介になっていた。 「運がよかったよな、正直」 神社での暮らしは新鮮だった。 初めのうちは男女一つ屋根の下という事もあってかなり緊張したが、一月とたたないうちにいつもの調子を取り戻せた。 というか、家主である博麗霊夢が、そういったことをまるで気にせずいつもどおりだったので、何か気にするのが ばかばかしくなった。というのが正しい。 今にして思えば、あのころはなんというか、男として見られてなかったような気がしてちょっと気が滅入る。 「そういえばそのあたりからだよな、霊夢の様子がおかしくなったのは」 「私がどうかした?」 「うわっ!?」 ふと、思い出したことを口にすると、いつの間にかそばに来ていた霊夢が返事をする。 突然のことだったので、ちょっと驚いてしまった。 「何よその驚き方は…。いつまでも出てこないから様子を見に来てあげたのに」 「あ、ははは。悪い、ちょっとな」 あわてて謝る。 いかんいかん、考え事で周りが見えなくなるのは俺の悪い癖だな。 「まあいいけど…で? 私がどうしたの?」 「ん…、いや、俺がここに来てからの事を思い返してたんだ」 苦笑しつつ聞いてくる霊夢に、俺は最後の荷物をかばんにつめつつ答える。 俺の言葉に、霊夢は人差し指をあごに当て、しばし考えるしぐさをする。 「あれから3ヶ月…か」 「正確にはもうちょっと長いんだがね。まあそのくらいか」 「改めて考えると意外に短かったのね。もっと前から暮らしてた気になってたわ」 「はは。…で、ここに世話になってから一月程した頃、霊夢から相談されたろ」 「あ、…あの頃の事ね…なんか恥ずかしいなぁ」 ここの暮らしに慣れ始めた頃、霊夢の様子がおかしくなった。 普段はいつもどおりなのだが、時折ひどく不機嫌…と言うか、情緒不安定になるのだ。 本人曰く、俺が別の人――例えば、霊夢の友人で魔法使いの少女、霧雨魔理沙とか――と話をしているのを見ると、 だんだん心がもやもやしてきて…そうなるらしい。 今にして思えば「ああ、そういうこと」と思わず「ニヤソ」としてしまうような話だが、 「自分は男として見られていない」と信じていた当時は原因がまったく分からなかった。 いや、可能性のひとつとして考えてはいたが、「ありえない」と切り捨てていたというのが正しいだろう。 霊夢に対して淡い思いを抱いていたその頃の俺は、何とか霊夢の力になりたいとその方法を模索していた。 その一環として、霊夢がよくお世話になっている、俺もいろいろとよくしてもらった古道具屋の主、森近 霖之助さんに相談した。 「あの時妙に遅いと思ったらそんなことを…」 「早いほうがいいと思ったんだよ」 「それで? 霖之助さんはなんて言ってたの?」 「うん…」 結局のところ、処置なしというのが結論だった。 もっと正確に言えば、これは霊夢自身でどうにかすべき問題であり、周りがちょっかいを出すべきでない、と。 「まあ、そうでしょうね」 「ああ」 そして、同時にこうも言われた。 「もしも君が霊夢の力になりたいのなら、そのことこそが大事だ。ならば、今はだめでも、いずれ君が力になれるときも来る」 …と。 「なったかしら? なってないわね」 「ひでえ」 「冗談よ。あなたには助けられたわ、いろんな場面で。…多分」 「多分かよ」 「そうですねぇ、いろいろありましたもんねここ最近。いやはや、記事がたくさんかけて助かりました」 「……」 「……」 「? どうしました? お二方とも黙りこくって…」 突然増えた声に、しかし今度はあわてず騒がず、声の主のそばへ向かう。 「あれ? 何で○○さんは私の後ろに…? 霊夢さんは霊夢さんで何か笑顔がこわ「ど・の・ツ・ラ・さ・げ・て・んな事言うかこのデバガメ天狗はああっ!!」みぎゃあああっ!?」 握り拳に懇親の力をこめて声の主の側頭部を挟み込みグリグリする。 古典的お仕置き法として親しまれているだけあって、妖怪にも効果は高かった。 この声の主、こいつの名前は射命丸 文といい、「文々。新聞」という新聞を書いている新聞記者だ。 鴉天狗という、幻想郷の外でも(日本限定ながら)割と馴染み深い種族の彼女は、しかしその多くの人が抱いているであろう 天狗のイメージを、多分木っ端微塵に砕いてくれる。 何せ彼女ときたら、幻想郷の女の子達の噂を求めて西東、天狗仲間からも情報を集めたりするうち、どんどん話が大きくなっていく。 最終的に彼女が記事にする頃には、事実が1、嘘が3、大嘘が6くらいの割合になっているらしい。だれかJAROに連絡しろJAROに。 しかも、聞くところによればジャンルの違いこそあれ、天狗という種族は大なり小なりそういう傾向にあるらしいという。 …俺の幻想を返せよ。 「うう…ひどいです。私が何したって言うんですかぁ」 「自分の胸に手を当ててよく考えてみろ」 「分かりません」 「即答!?」 「当たり前じゃないですか。私はただ真実を見出し、事実を記事にしただけです。それの何が悪いんですか」 「あんたのその自称「真実の記事」とやらのおかげで、こっちはいらない迷惑をこうむったのよ」 「あの時は大変だった…」 霊夢の件で悩んでいた頃、こいつは一体どこをどう誤解したのか、事もあろうに俺と霊夢と魔理沙の間で 三角関係が出来ているなどと書きやがったのだ。 確かに魔理沙とは親しくしていた。話していて楽しいし、飽きない。それに、いろいろと世話になっていたりもした。 例えば、外から来た何の力も無い俺のために、わざわざコネを使って護身用に特注の呪符を用意してくれた。 後で、それを理由に堂々ととある図書館に入り浸っていたという話を聞いたあたり、本当に好意かと思ったりもしたが。 しかし、俺も魔理沙もあくまで友人としてお互いに好意を持っていたのであって、恋愛対象ではなかった。 なのにこの記事が出たおかげで、人形遣いやら図書館の主やら吸血鬼姉妹の妹の方やらに何度か殺されかける羽目になったのだ。 同様に詰め寄られた霊夢もかなり嫌そうな顔をしていた。あの頃は(俺への感情とかの)自覚もなかったので、別の意味でも かなり不機嫌だった。 「何であなたなんかと…」 と、食事時のたびにぶつくさ言われて胃に穴が開くかと思った。 魔理沙は魔理沙であの頃から何かの研究を始めたらしく、人を寄せ付けずにお篭りしだした。 そのため、新聞に気づいて誤解を解きに動き出すまで結構間があり。それも事態の混迷化に拍車をかけた。 要するに苦労したのだ。マジで。 「それを貴様は…」 「で、でも結局はこうなったんだからあながち間違っては…。そうですよ、私はむしろお二人の恋を支援したんです。 て言うかキューピッド? だからそんな風に言われるのは心外です!」 「反省の色無いよこいつ…」 「…○○」 「ん?」 お騒がせ天狗娘のあまりといえばあまりな開き直りに、むしろ呆れが生まれてくる。 そこに霊夢が声をかけてきて、そちらを向くと、霊夢はこぶしを握り親指を立てていた。 「……」 無言でそのこぶしを反転、親指で地面を指す。その意味するところを理解した俺は 「みぎゃあああああっ!! いたいいたい地味に痛いです、ごめんなさいごめんなさいもうしません、もうしませんから力抜いてあああああーっ!!?」 私刑執行。 しばらく後、涙目で頭を抱えうずくまる文に、霊夢は素敵な笑顔で説教をしていた。 うん、見たくない。夢に出るよあの笑顔は。 ややあって、俺は外に出た。霊夢はまだ文に文句を言っている。 境内には、俺のためにわざわざ見送りに来てくれた人たちがいた。…ありがたい話だ。うん。( T-⊂) その中に、談笑をしている魔理沙を見つける。向こうもこっちに気づいたようで、声をかけてきた。 「よ、おそかったな」 「ああ、ちょっと片付けながら思い出に浸ってた。」 「なんだそりゃ、年寄りじゃあるまいし」 「悪いか。…所で霖之助さんは?」 「香霖は店だ。お前によろしくってさ。」 「そっか」 なんともいつもどおりな調子の会話。とてもこれから自分の世界に帰るなんて思えないほどに。 だがまあ、その気楽さが微妙にうれしかった。 霖之助さんに会えないのは残念だが、まあ仕方ないか。 「今日でお別れね」 「向こうでも元気にやりなさいよ」 「ああ。ありがと」 そう声をかけてくれるのはアリス・マーガトロイドとパチュリー・ノーレッジ。どっちも魔理沙の知り合いで、魔法使い。職業ではなく、種族の。 二人とは魔理沙がらみの件で特に親しくなった。誤解で殺されそうになったあの件だ。 「取り乱してしまってすまない」と、本当に申し訳なさそうに謝る二人に、何だかこっちが悪い気がしてしばし謝罪合戦になったのは ちょっとほほえましい思い出である。その後ろにイイ笑顔の紅白と黒白がいなければ。 「そうだ。パチュリー、これ」 「なに?」 言って取り出したのは3枚の呪符。魔理沙が俺のため(と図書館入りびたりのため)に彼女に特注してくれたスペルカードだ。 「ああ…。そういえば結局お詫びの新しいカードは渡せずじまいだったわね」 「そうだね」 このカードは、外の世界から来た何の力も無い俺のために用意された特別のスペルカード。 ふつうのカードはひとつの「属性」及び「効果」に特化したものが多いのに対し、このカードは「属性」こそ単一だが 「効果」が一定ではない。イメージによって多彩な効果を発揮できる汎用性に優れたカードだ。 どちらかといえばそういう「便利な」カードは上級に分類され、簡単なことならむしろ自前の魔力・霊力でこなしてしまう。 しかし俺の場合、そもそもその「力」が無い。 ということで、動力源となる魔力を蓄える電池の能力と、実際の効果を発動するスペルカードの能力を併せ持つこのカードが生まれたのだ。 まあ、なれないカードの扱いをしかも一度に二つ三つの効果を併用させて…なんてするより、「飛ぶ」とか「飛び『ながら』撃つ」 という感じで、出来るだけひとつのイメージにまとめてしまえたほうがいいのでは? というところから来ているのだが。 初心者向けな分効果は弱いし限定的ではあるが、その辺は仕方が無い。 何でも、適切なレクチャーと訓練、そして相性のよさがあれば、こういう「初心者向け」のアイテムは誰でも使えるものだそうで、 俺もまた自分と相性のいい属性を調べてもらい、その属性のカードを作ってもらったのだ。 ちなみに俺の場合、風、雷、そして土の系統との相性がよかったらしい。 お詫びの…とは、記事の件で殺しそうになってしまったことへのお詫びに、アリスにも協力してもらって、より性能のいい カードを作ってもらう約束をしていた件である。 完成したそれを受け取りに行く途中妖怪に襲われ、死ぬ思いをした。 その後のごたごたもあって結局うやむやになり、新しいカードはお蔵入りとなってしまったのであった。 「返しておこうと思って。向こうでは使わないから」 「何だ、返すのか?もったいない」 「いいの? もしものときのことを考えたら、あったほうがいいと思うけど」 「そうよ、無くて困るよりはいいわよ?」 そういってくれる三人に、俺は首を振った。 「どっちみち充電しなきゃ使えないし、俺には過ぎた力だよ」 「そう…」 差し出されたカードをじっと見つめるパチュリー。ややあって顔を上げると、彼女は笑顔でそれを受け取った。 「そういうことなら受け取っておくわ。でもよかった。あなたが力の使い方を誤るような人種じゃなくて」 「そうね、魔理沙みたいにいろいろ間違いまくってるのも困るし」 「心外だぜ、私のどこが間違ってる」 「吹き飛ばすことしかしないじゃないの」 「この前私の人形コレクションがひどいことになったのは誰のせいかしら?」 「う…。お、おい、お前からも何か言ってくれ。ひどい言いがかりだぜこれは」 「俺は力の使い方とかそういうのの基準はよく分からんが…少なくとも邪魔者を吹き飛ばしながら本とかを強奪しておいて 『借りただけだ』とか嘯くのはいろいろ間違ってると思う。わりと」 「ひどいぜ…」 魔理沙、轟沈。 ひとしきり笑いが起こる。 「でも残念ね、あなたならこのカードのさらに面白い使い方を考え出してくれそうだったもの。…あんな無茶をするあなたなら」 「それを言うなよ…」 新しいカードをもらいに行く途中、妖怪に襲われて死に掛けた件のことだ。 湖で⑨な氷精に思いっきり迷子にされ、さらに追い討ちをかけるように宵闇の妖怪に追い回されたのだ。 「何だ、そんなやつにてこずったのか」なんて考えたやつ前に出ろ。同じ状況に放り込んでやるから。 カードのおかげでそれなりに戦えると言っても、所詮は素人。 ましてや比較的平和な外の人間の俺では、(幻想郷の)一般人レベルにすら勝てるかどうかである。 そんなやつに期待できるものじゃない。 真っ向勝負は自殺行為と即座に判断した俺は、とにかく知恵をめぐらせて姑息に生き残る事を選んだ。 スペルカードの「イメージしだい」という特性のおかげで、そういう小手先の手段は想像力の限り用意できる。 カードにプールされた魔力が尽きなければ…という制約付きではあるが。 あるときは風で匂いや音を操って相手の捜索を逃れたり、またあるときは土くれで人形を作ってそちらを追いかけさせたり… 結論から言えば、それは成功した。 しかし、こうむった被害もまた甚大だった。 何せ、最終局面ではカード3枚中2枚が魔力切れ、相手が気紛れに放った光線(ムーンライトレイというらしい)を受けて 右腕が大やけど、天候は最悪の嵐、さらに相手はここ数週間何も食べていないらしく異様な執着――そうでなければとっくに逃げれただろう――を見せる。 いや、もう終わったよ。と正直思った。 いい加減覚悟を決めるか、そう思ったとき、霊夢の顔が頭をよぎった。 俺は、霊夢のことが好きだった。 でも、そのことを告げることをせず、胸に秘めたまま元の世界に帰るつもりだった。 相手にされていないと思っていたから。玉砕するのが怖かったから。 霖之助さんにかつて相談したとき、そのことを突っ込まれた。 「力になりたいのが、好きだからという理由なら、なぜ、そう言わないのか」と。 俺はその時、 「いずれ別れるからだ」と答えた。「どのみち別れ別れなら、言うだけ無意味じゃないか」と。 霖之助さんは何も言わなかった。俺もそれ以上言わなかった。 霖之助さんは気付いたから、俺もわかっていたから。 「それは、タイムリミットを理由にした逃げだ」と。 単に怖かった。今のまったりした関係が壊れるのが。 単に嫌だった。彼女のそばにいづらくなるのが。 言えば壊れる、すべてが変わる。 いいほうに変わる保証なんて無い。なら…今のままで。 …でも、その日、その瞬間。 「それこそ二度と、あえなくなる」 そう理解した、その瞬間。 何よりも、ただそれだけが、 それだけが、怖かった。 ……その後のことを、詳しくは覚えていない。 治療してくれた永遠亭の薬師さんによれば、かなり強引な「見立てスペル」による緊急離脱を行ったらしい。 生命の危険に際し、カードがイメージのリミッターを外し、多少強引な解釈も受け入れて術を行使したのだという。 その結果、俺は右腕のみならず全身がボロボロの状態で境内で発見されることとなった。 ちょうど、探しに出てくれていた魔理沙たちが一度戻ってきた頃だったため、発見が早く、手遅れは免れた。 ただ、第一発見者の霊夢――心配のあまり暴走寸前で、魔理沙たちに待機を厳命されていた――は、 俺の惨状を見てそのまま気絶してしまった。 俺が横になっている間、霊夢はほとんどそばを離れなかった。 散々怒られた。 甘んじて受けた。はたかれたりもした。 完治がちょっと遅れた。 ある日彼女に、あの時感じたことを言った。 散々泣かれた。 痛くてろくに動かせない体に抱きつかれ、散々泣かれた。 完治がもうちょっと遅れた。 でも、 得たものは大きかった。 さすがは蓬莱の薬師といった所か、かなりのダメージだったはずが割と早く治った。 が、大事をとってもう少し療養することになり、帰るのが少し遅れた。 少しだけ伸びたタイムリミットを、二人で有意義に過ごした。 そして、今日に至る。 「あんなまねは多分二度と出来ないよ。したくも無い」 「そうね。好き好んで死にたがるようなのはそういないわね」 肩をすくめる俺に、苦笑するパチュリー。 まあ、自分が同じ目に遭えなんていわれたら困るわな、そりゃ。 「そういうわけだから、勘弁。まあ、どうせもう帰るんだけどさ」 「ふうん、やっぱり帰るのか」 「ん?」 またも突然の声にそちらを向く。そこに立っていたのは… 「声はすれども姿は見えず…」 「…貴様、どっちを見て言っている?」 「んー? 上のほうかな」 「殺して欲しいのか?」 「いやいや、待てちみっこ。悪かった、わざとだ、誓って悪気があった」 「殺すぞ。それにちみっこって言うな」 「却下だ」 「本気で殺すぞ」 「全力で逃げるぞ」 「貴様な…」 憮然とした表情で俺に文句を言うのはレミリア・スカーレット。パチュリーが住んでいる「紅魔館」の主で、小柄ながら強力な吸血鬼の少女である。 しかしながら、初めて会った宴会の席で、酔っ払った彼女が見せた幼児化「れみりゃ変身」のインパクトのせいか、どうにもいまひとつ怖いと思えない。 結果、「ちみっこ」なる、おそらく本人にとっては甚だ不本意であろうあだ名で呼ぶのが俺脳内で定着してしまったのである。 …ちなみに、本当はもう一人ちみっこがこの神社にいるはずなのだが、最近ふらりとどこかへ行ったきり宴会のとき以外は戻らない。 …どこかに寄生してるのか? あの鬼っ娘は 「まったく…、これから帰るというから見送りに来てやれば何だその態度は」 「人一人殺しかけた妹に向かって、その被害者候補(つーか俺)の前でこともあろうに『まじめに殺れ』などとぬかすやつに 言われたかぁ無い」 「あれはお前が霊夢を取ろうとするかr「はいはい」…頭ポンポンするな。…なでるな! 子ども扱いか貴様!」 「注文の多い吸血鬼だなこのちみっこはまったく。いっそ逆レストランでも開いたらどうよ?」 「何の話だ…」 毎度毎度こんな調子。 どうにか威厳を見せようとするレミリアと、ことごとくスルーする俺。 俗に言う雑魚妖怪とやらにも勝てない癖して、何なんだろねぇ、俺のこの微妙な心の強さは。 まあ単に本気を出されて無いだけなんだろうが。 と、レミリアがあきらめたように深くため息をついた。 「はあ…もういいわ。今回は紅魔館を代表して見送りに来たの。仮にも『あの』霊夢が選んだ男だしね… まあ、ありがたく思いなさいよ?」 それはそれは、と礼を言おうとして、しかしいるはずの人物がいないことに気づく。 「あの人畜有害メイドはどうした? あと、それならさっきひとしきり噛み締めた」 「咲夜が有害なのは敵に対してだけよ。例えばいつまでも礼儀をわきまえない誰かさんとかね。 とりあえず、感謝してるようならいいわ。後、咲夜は今フランの相手してるわ」 十六夜 咲夜。レミリアの従者で、紅魔館のメイド長。何でもそつなくこなし、ナイフ投げが得意。 彼女には何度額を割られかけたことか…。 そして、フランドール・スカーレット。レミリアの妹で、アリスやパチュリーともども俺を「消し」に来た一人だ。 あの時はひどくいやな予感がして、とっさに土の符で地中深くもぐって逃げた。 最もすぐばれたが、あわやと言う所で魔理沙が現れ、矛先がそっちに向いてくれて助かった。 あの破壊力は耐え切れん。て言うか日中に来るなよ、夜でも困るが、愛の力か? 「さすがメイド長、あのじゃじゃ馬の相手とは。しかしお前が代表か? パチュリーが代表だと思ったが」 「私は個人的な知り合いとして見送りに来てるのよ」 素朴な疑問にパチュリーのほうを向くと、即効でそう答えが返ってきた。 「ということ。咲夜のほうも心配ないわよ、優秀な肉の盾もあるしね」 「そういうことなら納得。しかし、門番さんも不憫なこって。メイド長もひどいねー」 即「盾」の意味が分かる俺もあれだが。ちなみに門番さんの名前は紅美鈴(ホンメイリン)、あだ名は中国。不憫。 「それが仕事でしょ? …さて、意外と話し込んじゃったわね。まだ挨拶して無い面子が要るんでしょ? 行ってきたら?」 「ん? …ああ、はいはい」 言われてそのままよそに送り出される。まあ、今日が最後なんだから最低一言は直接礼を言わんとな。 と、鳥居の方を向くと珍しい取り合わせの二人がいた。 片やブレザーにうさみみ、以前俺を治してくれた永遠亭の薬師、八意 永琳(やごころ えいりん)さんの弟子で、月の兎の鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)。 永琳さんの助手としていろいろがんばってくれた。 片やでっかい人魂持ち、冥界の白玉楼という屋敷で、主の亡霊姫、西行寺 幽々子に仕える半人半霊の護衛兼庭師、魂魄 妖夢。 宴会のときに知り合い、短い間ながら戦いの基礎を教えてもらった。俺はかじる程度だが剣道をやっていたので、少しは応用の利くものがあるかも、と思ったのだ。 この二人、生真面目な従者つながりといったところだろうか、話が弾んでいるようだ。 「や、二人とも来てくれたんだ。ありがと」 「ああ、○○。こんにちは」 「こんにちは。その後の経過はどう?」 「至って順調。剣が振れる位には回復したよ。木刀だけど。永琳さんにもお礼を言っといてくれる?」 「了解。がんばった甲斐があったってものね。…まあ、師匠が出張ったんだから当然だけど」 「ええ、本当によかった」 得意げな鈴仙と、わがことのように喜ぶ妖夢。ごめんな、心配かけて。 「でも無理は禁物ですよ、体というものは鍛えただけ強くなるけど、酷使しただけ壊れるのも早いんですから」 「その辺のバランスを見極めろってことね」 「ええ。向こうに帰っても、精進を怠らないように」 「肝に銘じるよ」 でもしっかりと釘は刺される。まあ、無理して体を壊すのは俺もいやだし。 と、なにやら二人がごそごそと自分のポケットをあさりだす。なんだなんだ? 「そうそう。これ、私が作った薬。師匠にもちゃんと見てもらったから、効果は保障するわ」 「こっちはこれを、幽々子様お手製のおいしい食堂のリストです」 「お、サンキュ…って、座薬かよ。言っちゃ何だが、使いどころが難しいな…効能は何なんだ?」 「疲労回復とストレス解消、後すり傷とかの治療かな」 「どー言う座薬だよ! しかも傷って、それじゃ痔にしか使えねえよ!」 「しょうがないでしょ、師匠の課題もかねてるんだもん。材料と製作工程はは師匠のお墨付きだから大丈夫よ…多分」 「俺実験台!?」 「人聞き悪いなあ…。モニターよ、モニター」 「あのなあ…。で、こっちのリストは…って、まっさらのノート!?」 「このお手製ノートに、外のおいしいお店を場所からお勧めから網羅してくるようにと…」 「俺が書くのこれ!? つーか外の世界にまで食いに来る気かよあの食いしん亡霊は!」 「えーと、その…強くあってください」 「いやいや、強くとか言う問題と違うと思うよ、妖夢さん!」 「いいから持ってく!」 「お願いします…」 「マジかよ…」 畜生、意外な落とし穴だ。 よもやこの娘らに胃痛を覚えさせられる羽目になろうとは。 「あはは…まあ、礼は言っとく。ありがと。…とりあえずあとでな?」 何かどっと疲れたのでその場を辞する。うう、癒してマイハニー。 「何やってんの?」 グッド・タイミィィィン!! …って、 「何だ、萃香か」 伊吹 萃香(すいか)。先ほど述べたもう一人の「ちみっこ」にして、幻想郷でさえ姿を見せなくなったという「鬼」の少女。 平たく言えば酔っ払い。 「ご挨拶だなー、せっかく今回はわざわざ気を利かせてみんなを萃(あつ)めてやったっていうのにさ」 「お前の仕業なの? …ならまあそこは礼を言うが…一体今までどこにいたんだ?」 「別に? いたよここに」 「(゚Д゚)ハァ?」 キョトンとする俺に、赤ら顔の萃香はケタケタと笑いながら 「だから、気を利かせたって言ったでしょ? せっかく二人っきりなんだから、邪魔しないように『散って』たんだよ」 「…それデバガメとかいわね?」 「どうだろ? ヘンな事はして無いんだしいいんじゃない? むしろプラトニックすぎていらいらしたけど」 「デバガメじゃねーか…ってちょっと待て、ここにいたってんならもしかしてあの嵐の日も…」 「ああ、あんたが大怪我したあの日? うん、いたし知ってたよ、あんたの居場所も。でもあんたが頑張ってたから手を出すに出せなくてね」 こともなげに言い放つ。おいおい、勘弁してくれよ。 「出してくれてたらあんな怪我は…」 「でもそれ以上のものを手に入れたじゃん」 「…まあ、な」 「結構気に障ってたんだよね、あんたたちの煮え切らなさが。だからまあ、どうにかなるならそのほうがって。結果オーライだね」 「…そういわれると怒れないわね…」 「って、霊夢?」 いつの間にか外に出ていた霊夢が、そういいながら話に加わる。ふと出入り口のほうを見ると、真っ白くなった天狗の姿。 とりあえず黙祷をささげた。「自業自得」と。 「まあ、聞かれてたら答えたんだけどね? でも霊夢ったら気が動転して私のことすっかり忘れてたみたいだし」 「あれは迂闊だったわ。うん」 「でもまあ、いい方に転がったんだからいいじゃない。あんな霊夢の姿はそうそう見れないから、私も得したしね」 「忘れなさい。それは」 ニヤケる萃香。天狗を圧倒した霊夢の凄みも、酔っ払い相手に赤面しながらでは効き目が薄いらしい。 「その後の告白も…いやー砂糖吐くかと思った」 「ってちょっと待て、お前まさか…!」 「ん。聞いてたよ? 一言一句逃さず」 「キャーーーーーーーーーーー!!!!」 うわやべえよ、あんなの聞かれてたよおい、助けてー! 「ほほう、それは面白そうだ」 どっから沸いて出た魔理沙! 「で? どんな感じだったんだ?」 「キメ台詞は確か『ただ霊夢のところに帰りたかったんだ』…っかー! やっぱ極限状態だということが違うねー!」 「あははははは! たしかになー!」 あうあうあー! 勘弁してくれー! 「さらにそのときの霊夢と来たらぶぁっ!?」 おもむろに吹っ飛ぶ萃香。突然のことに驚き、呆然とする魔理沙。 俺は思わず、自分の隣を見た。 神、再臨。 「…お、落ち着け、話せば分かる。な?」 すっかりおびえた魔理沙。見ると萃香もなにやら隅っこでガタガタ震えている。 絶対的な恐怖が支配する中、霊夢が口を開いた。 「○○」 「お、おう」 「ちょっと先に紫のところに行っててくれる? 私はこいつと話があるから」 「いえす、まむ!」 触らぬ神にたたりなし。なにやら酔いが醒めたっぽい青ざめた顔で、助けを求め哀願するような顔でこちらを見る魔理沙と萃香に、さわやかな顔で手を振りつつ全速で後退する。 本日の犠牲者カウント、3。 「なにやら楽しそうね、霊夢は」 「そうっすね」 「というか私はあの二人がかわいそうに思えるのですが…」 「あら、じゃああなたが止めに行く?」 「…謹んで辞退します」 「らんさまー、こわいー」 「落ち着け橙、つーかそこは俺の頭だ。首折れるから、おい」 「こら○○、お前は橙が重いというのか!?」 「人間の身体強度を常識で考えてくれ」 相変わらず親ばかチックな藍さん。 そんな藍さんになつきまくりな猫又の橙(ちぇん)。 そして彼女らを従える、スキマ妖怪、八雲 紫。 マヨヒガに住まう幻想郷最強クラスの妖怪一家、満を持しての到着だ。 「でもよく分かったわね、私がそうだって」 「明らかに藍さんとかを従えてたじゃないか。水戸○門みたいで分かりやすいことこの上ない」 「あらあら、でも最近のあの番組少し微妙じゃない? 昔のキャスティングとかに慣れてるとちょっと違和感が…」 「見てるの!?」 「ドラ○もんもどちらかというと前のキャストのほうが好きだなぁ」 「そっちまで!?」 だめだ、この人はいろいろ桁違いだ。かなわねぇ。 「それはそれとして…今回は悪かったわね」 「ん? …ああ、いや」 すまなそうな顔で言う紫さん。 すっかり忘れてたが、そういえばこの人が原因で俺はここに来たんだった。 紫さんは一転、真剣な目で俺に言う 「今日、あなたを元の世界に帰します。やり残したこととかは無い?」 「ああ」 俺の答えに、紫さんの目がやや険しくなる。 「…本当に?」 「? …ああ、無いが」 「そう…」 言いながら、紫さんは霊夢のほうを見る。 なにやら複雑な感情をたたえた目だ。一体何なんだ? 「…言っとくけど、また来るぞ?」 「え?」 こっちを振り向き、ほうける紫さん。うん、ナイスキョトン。 「だから、また来ると言ったの。向こうでまだやり残した事があるんだよ、挨拶しときたいやつもいるし、片付けなきゃならない事とか色々」 驚いた表情を見せる。ああ、やっぱそこを気にしてたのか。 「……でも、ここを出たら…」 「知ってる。もう入れないんだろ? 少なくとも同じ手では。霊夢に聞いた。その上で決めた。また来るって」 「…どうやって?」 「どうやっても何も…おあつらえ向きに、この神社だけはこっちにも向こうにもあるだろ? だから探すんだよ、ここを」 「簡単じゃないわよ」 「承知の上。長く待たせることになるから、そこだけ霊夢に謝ったけどね」 「霊夢はなんて?」 「なるべく早く帰って来いってさ」 「…そう」 「ああ。なんてったって、ここは俺が一番帰りたい『家』だからな」 「ん。…分かった、どうやら杞憂だったみたいね。でも、約束は果たすのよ?」 「当然。」 笑顔に戻った紫さんに、ぐっと親指を立てて答える。紫さんは満足そうに頷き、背を向けた。 「そろそろお茶の時間でしょ? 送り返すのは一服入れてからにしましょ。藍、○○も、みんなを呼んでくれる?」 「はい」 「りょーかい」 一足先に縁側に向かう紫さんを尻目に、俺は霊夢たちを呼びに行った。 しばしの休息の後、俺たちは鳥居の前に集合した。 「さて…じゃあ、準備はいい?」 「いつでも」 紫さんが俺に声をかける。もうすぐ、一時ながらこの世界に別れを告げることになる。 「短い間だったが、楽しかったぜ」 「カードのほうは、また来たときのためにちゃんと調整しといてあげるわ」 「私も手伝ったんだから、楽しみにしてなさいよ?」 魔法使い三人娘のお言葉。ああ、楽しみにしとく。 「また会うまでに、もう少し目上の者に対する礼儀を学んでおきなさい」 ちみっこ吸血鬼。いや、たぶん無理っしょ。 「使い心地はレポートで提出してね」 「すみません、最後に変なこと頼んで…」 兎と半霊。似てると思ったらこんなところで対照的。て言うか兎よ、実験台にも愛をくれ。 「またいい記事のネタ、期待してますね?」 「お土産は酒とつまみー」 天狗と鬼。て言うか懲りろ、お前ら。 「向こうでも元気で」 「またねー」 式神 s。ああ、そっちも元気で。 「○○…」 そして霊夢。…俺は霊夢のそばに行き、彼女を軽く抱きしめた。 霊夢もまた、俺の背に手を回す。 「じゃあ、行ってくる」 「…あんまり、遅くならないようにね?」 「ああ」 霊夢から離れ、紫さんの待つ鳥居のそばへ。 そこにはすでに、「穴」のようなものが出来ていた。 「じゃあ、しばしのお別れね」 「ええ」 「…まあ、頑張ってみなさいな。…応援くらいは、してあげる」 「ありがとう」 振り向き、今一度みんなの方を見る。 「みんなありがとう! …じゃあ、また!」 そういって手を振る。みんなも思い思いに手を振ってくれている。 俺は、目の前の「穴」に…飛び込んだ。 「…君、君。大丈夫かね?」 「…え?」 気がついてみると、見知らぬ場所。 俺が住んでいた町の…確か、近くの林。 ほんの数ヶ月のことなのに、木々の隙間から見える町並みが、ひどく「合わない」と感じた。 起こしてくれた背広のおじさんに礼を言って別れ、俺は久方ぶりの町を歩き始めた。 さて、「家」に帰るか…。 あれから、どのくらい経っただろう。 今日もいつも通り。境内を掃き、お茶を飲み、たまに来る客の相手をし、休む。 単調な日々のようで、一日一日がまるで違う日常を送る中、私はあいつを待ち続けた。 幻想郷という「隠れ里」 そこに至る者は多くない。 多くは事故でここに迷い込み、あるものは妖怪に食われ、あるものは野垂れ死に、一部の運のいいものは自力なり保護されたりで、ここにたどり着く。 今日はたまたま迷い込んだ子供を、元の世界に帰してあげた。 …あいつは、いなかった。 「まったく…のんびりしてるんだから」 そういいながら、布団を敷く。せっかく干しておいたあいつの分の布団は、今日も無駄になってしまった。 「早く…帰ってきなさいよ」 ぽつりと言って、布団にもぐる。ふと、言いようの無い寂しさがこみ上げて来る。 誰と…魔理沙と一緒でも、ぬぐえないこの感覚。やっぱり、慣れない。 「…っ」 また今日も枕がぬれる。あの馬鹿、帰ってきたら枕の直しはあんたの仕事だからね! そしてまた、一日が始まる。 春が来る。 あいつが行ってしまった季節が。 暖かなはずのこの季節は、しかし最近私をブルーにする。 ほんとに…いつまでかかってるんだか。 何度目かの正月を迎えた、朝。 お雑煮は暖かいけど、どこか寒かった。 だから、食べる気がしなかった。 去年も帰って来なかった。今年は…どうだろう。 寂しい、寂しい、寂しい。 寂しさで気が狂いそうになる。 こんなことなら、あいつを送り出すんじゃなかった。 こんなことなら、あいつを引き取るんじゃなかった。 こんなことなら、あいつを好きになるんじゃなかった。 そうすれば、こんな気持ちにならなかったのに。 そうすれば、私はいつもの私でいられたのに、 そうすれば…。 …でも、きっと寂しいのは変わらなかった。 ただ、気づくか否かの違い。 「馬鹿…」 コタツに突っ伏して、ポツリと呟く。 もう、耐えられないよ…。 「…あれ?」 不意に、ある音が耳に響く。 私の感覚に間違いが無ければ、あれは… 「お賽銭の…音?」 酔狂なやつもいたものだ。 ここ数年、あの賽銭箱にはろくにお金が入っていない。 まあ、幻想郷のものはそういうことはあまりしないから、 よくは分からないが、とりあえずお金を入れる気になったやつがいたのは驚きだった。 鈴の音が響く。 どうやら拝んでいるらしい。 本当に物好き。 ご利益なんて期待しないでよー。 …そう思いながらも、足が向く。 幻想郷のものは、賽銭なんて入れないから。 賽銭なんて入れるのは、本当に気が向いた暇人か、あるいは… はたして、そこにいたのは。 「…何してんのよ?」 「ん? …初詣。今日元旦だし」 「あんたね…一体今日がいつの元旦だと思ってるのよ?」 「元旦は元旦だろ? お参り位してもいいじゃないか」 「そりゃあね。でも…」 「?」 「その前に…挨拶くらい…しな…さいよ…」 「…ああ、そうだった」 ああ、もう。 こいつはほんとに相変わらずなんだから。 いつでも、馬鹿ばっかり言って。 いつでも、痛い目にあって。 そのくせ、約束だけはちゃんと…、 「まあとりあえず、明けましておめでと。…なんか食うもの無い? 体冷えちゃって」 「はいはい、冷えたお雑煮でよければね」 「えー、あっためなおしてくれないの?」 「火の無駄よ」 「ひでぇ」 お雑煮は冷めてたけど、どこか暖かかった。 だから、本当においしかった。 もう、どっかに行っちゃわないでね…。 あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴm(ダマレ orz 上手くかけない…。 こんにちは、退避所の37です。 前回あげた分の続き…と言うか、まとめてエピローグにしちゃいました。 いろんな人に励まされ、調子に乗ってキーボードを叩いてみました。 やってみるとホント大変ですね、こういうのって。 改めて職人の皆さんのすごさを痛感します。 これからもがんばってください。 この下のチルノの裏は愚痴です。スルー推奨。(マテ ~チルノの裏~ ていうか何だこれ…。 いろいろと書きたいことがあったはずなのに、上手く文章に出来ない。 もっと上手い表現などいくらでもあろうに…。 今回の主人公君には賛否両論…と言うか文句? 出ると思ってます。いろいろ変なものつけすぎました。 すべてわが不徳のいたすところです。orz プロットの内容を考えると楽に5話近く行く計算に…。オネガイ、ナカッタコトニ>orz エピソード解説がキャラ解説っぽいものと一緒に行われている感じで、霊夢ものなのに中盤までは出番少ないし。 何気にこのあとがき部分も途中まで書いてた第2話のあとがきの流用だったりもするし。 もうちょっと短くまとめる力がほしいです。 ごめんね、おいらじんせいけいけんあんまりないから、ごめんね。 ~ここまで~ 198 ─────────────────────────────────────────────────────────── 初冬の朝。 突然障子が開かれ、部屋に光が差し込む。 「起きなさい!何時だと思ってるの?」 霊夢だ。心なしか怒っている様にも見える。 「ああ…おはよう、霊夢。」 「おはようじゃないでしょ?今日は朝から境内の落ち葉を掃くって言ってたじゃない。」 そう言えばそんな事言っていたな…。 だが、この布団の心地よさは捨てるのは実に惜しい。 「ああ、そうだった。」 俺は手を差し出す。 「何?」 疑問に満ちた目で俺を見る 「起こして。」 「はぁ…。まったく…。」 霊夢はため息を吐き、俺の手を掴んだ。手の感触が伝わってくる。 俺はそれを…力を込めて引く! 「きゃっ…!」 バランスを崩した霊夢が倒れてくる。 丁度霊夢が俺に覆いかぶさっている形になる。 「な、な、何するのよ!」 霊夢の頬は赤く染まっている。多分、俺の頬も赤い。 「ん、春度補給。」 「もう…そんな事言って…。あっ…。」 俺は霊夢を抱きしめてキスをした。 「ぷはっ…。」 流石に苦しくなり、唇を離す。 「このまま時間が止まればいいのに…。」 「メイドにでも頼んでみるか?」 「バカ…。」 結局、二人で布団から出たのは昼になってしまった。 霊夢とイチャつきたかった。後悔はしていない。 …しかし描写下手だな俺。 テンコー! 218 ─────────────────────────────────────────────────────────── 前回書いた霊夢ものの続きです。 あらすじはこの前の「まとめてエピローグ」にて紹介してしまったので目新しい部分は無いのが申し訳ないですが、 とりあえずお送りします。 ちょっとシリアス気味です。 途中で一回だけ視点変更があります。ご注意を。 後、ごらんになる方はそれなりの覚悟を ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「なるほど、そんなことがねぇ…。 どおりで、いつもと少し感じが違うと思ったよ」 「ええ…って、やっぱり分かるものなんですね」 「はは、伊達に何年も霊夢と付き合ってはいないからね」 ここは幻想郷の古道具屋、香霖堂…の、蔵。 ひょんなことからここ幻想郷に滞在することとなった俺は、博麗 霊夢という少女が巫女をつとめる、博麗神社にお世話になっていた。 今日この店を訪れたのは、俺という突然の居候の影響でお茶やらなにやらのたくわえが心もとなくなってきたので、 その辺の補充に来たのである。 ここで俺は、補充に来たいくつかの品の蔵出しを手伝いながら、店主である霖之助さんにちょっとした相談をしていた。 それは割と唐突だった。 最近ほぼ毎日のように神社に来る、魔法の森在住の普通の黒魔術師、霧雨魔理沙。 霊夢と並び、幻想郷に来て特にお世話になった一人だが、彼女と雑談をしていたとき、ふと霊夢の様子がおかしくなったことに気づいた。 何と言おうか、彼女にしては珍しく、とてもイライラしているようだったのだ。 そのくせそれを指摘すると、「何でもないわよ」の一点張りで、にべも無い。つーか怒ってんじゃん。 しかし、後になって落ち着いた彼女から話を聞くと、自分でもなぜあんな態度をとってしまったのかまったく分からないそうで、 非常に戸惑っていた。 分かったことといえば、どうも原因が魔理沙との雑談にあるらしいということくらい。 あの時話していた内容は取り留めの無い、それこそいつも話しているような内容で、特に何かの問題なり何なりがあるとも思えなかった。 …内容が犯罪じみていた(また魔理沙が図書館を襲撃した件)のは確かだが。 結局、二人で考えたが理由やその他の結論などは浮かばず、そのまま寝ることになった。 お世話になっていることや、その他もろもろの理由を含め、霊夢の力になりたかった俺だが、一人でどうにかするには いろいろと足りないと思い、幸いにも翌日――つまり今日の事だが――こうして霖之助さんをたずねることになっていたので、 人生の先輩に相談しようと思ったのだ。 「結論から言ってしまえば、たぶんそれは僕の出る幕じゃないと思うよ。霊夢が自分で気づくか何かしないことには…ね」 いきなり役に立たねえなこの道楽店主 「何かひどいことをいわれた気がしたけど?」 …はっ!? なんだったんだ今の(心の)声は… いえ別に思ってませんよ? へんなこと考えてませんよ? 「…まあ、気のせいだろうけど」 「はあ…。でも、それじゃ俺はどうしたらいいんでしょう?」 「と、いうと?」 「その…なんていったら言いか、俺、どうにか霊夢の力になりたいんですよ。 お世話になったからってのもあるけど、その…」 顔周りの温度が上がるのを感じる。きっと今俺の顔は誰が見ても真っ赤になっているのだろう。 「俺は、たぶん、霊夢の、事が…「ああ、ストップ」?」 「大体分かった。とりあえず、その言葉はいずれ本人に言うべきだ」 言われた言葉に、思考が、止まる。 それは一瞬のことだったろう。しかし、それが俺に突きつけたものは… 「…はあ」 「少なくとも、その気持ちがあれば大丈夫だろう。君は霊夢のことを大切に思っている。そのことこそが大事だと思う。 ならば、今はだめでも、いずれ君が力になれるときも来るさ」 「…はい」 霖之助さんの言葉に、うつむいたままの自分。 シンプルで、たぶん正解であるはずの言葉。でも、心は晴れない。 「…何か、あるのかな?」 霖之助さんが、俺に聞いてくる。 俺は、その問いかけに… 「おそかったのね、○○も霖之助さんも、そんなにへんなものを頼んだ覚えはなかったんだけど」 「ああ、ちょっと奥まったところに入り込んでいたのがあってね。いささか難儀したよ」 「魔理沙じゃあるまいし、ふだんから整理しておけばいいのに」 「いやここ店だから、整理整頓基本だから。つかそこで彼女を引き合いに出すのもどうだろな…」 思いっきり嘆息する霊夢の物言いに、思わず突っ込みを入れる。しかし本人はどこ吹く風。まあ、霊夢らしいというか何と言うか。 「まあいいわ。ちょっと待ってて、お茶入れてきてあげるから」 「ああ、ありがとう」 「サンキュー。って、それ香霖堂(ここ)のお茶であって神社のお茶じゃ…」 「はは、まあいつものことだしね」 「そこであきらめるんですか霖之助さん…」 そして始まるまったりタイム。俺たち以外の客がいない店内で、しばし静かな時間が流れる。 霊夢のほうもこの時間を楽しんでいるらしく、ニコニコしている。うん、よかった。そこへ… 「…お、いたいた、やっぱここだったか。おーい香霖、邪魔するぜー」 台風上陸。 「…で、そのときに幽々子のやつがな?」 「はいはい、その夜雀も災難なこって。…霊夢?」 結局また魔理沙のペースになる。昨日の今日で少しは気にしてるかと思ったが、全然そんなことは無いらしい。 それはそれで、また霊夢が昨日のようになっちゃいないかと心配になってくる。今は霖之助さんと話をしているようだが、 ちょっと声をかけてみる。 「え、なに?」 「えっとその…大丈夫か?」 「何が?」 「いやほら、昨日の…」 最後まで口には出さない。分かるだろうし。 「…ああ、大丈夫よ。そう何度も来るものでもないみたいだし」 「そうか、ならいいんだけど…」 お茶を飲みながら、湯飲みを持ってないほうの手をひらひらさせる霊夢。 一応大丈夫そうではある。が、油断は出来ない。 「何だ? 霊夢どうかしたのか? そういえば昨日もなんか様子が変だったけど…」 「うん、ちょっとね。…大丈夫よ、何かあるってわけでも無いから。体調もいいしね」 「そうか? なら、いいんだけど…」 「うん、ありがと」 魔理沙も霊夢を心配するが、霊夢の答えにやや釈然としないものを感じつつも引く。 こういうときの彼女は時に驚くほど強情だからだ。 「はは、さて、そろそろ時間も時間だし、戻ったほうがいいんじゃないか? 特に霊夢たちは荷物もあるだろう」 「え?」 言われて外を見ると、日暮れまであと一時間半ほどというところだった。 「ありゃ、結構話し込んじゃったな…」 「そうね、そろそろ帰りましょうか。じゃあ霖之助さん、今日はありがとね」 「今日の分はつけにしておくよ」 「魔理沙の?」 「待てこら霊夢、そこでなんで私になる」 「なんとなくよ。○○、荷物はよろしくね」 「へーいへい」 そして飛び立つ霊夢と俺。なぜ一般人の俺が飛べるかについては気にするな。 魔理沙の知り合いの魔法使いにその手のマジックアイテムを都合してもらっただけだ。 しかし今回は荷物が多い。普段からそんなに早く飛べるわけが無いが、さすがに今回はちょっともたつくしふらつく。 難儀していると前を行っていた霊夢が、 「ほら、早くしないと日が暮れちゃうわ。少し持ってあげるから、早く」 そういって俺から荷物を半分ほどひったくり、再び前へでる。彼女のこういうところが結構かわいく思えるのは俺だけだろうか。 荷物が軽くなってもそんなにスピードが増えるわけでも無いので、しばしのんびり空の旅。 しばらくするとまた霊夢が俺に並ぶ。やや神妙な顔をして。 「…さっきはごめんね」 「何が?」 首を傾げる俺。 「お店で、心配してくれたでしょ、私のこと」 「ああ、まあね」 「実を言うと…また、だったの」 「え、そうなの?」 「うん」 やっぱりそうか、と思う。霖之助さんがいるとはいえ、シチュエーション的には昨日とほぼ変わっていなかったから。 俺と魔理沙が話しているのを見て、“もやもや”したのだろう。 「本当に…どうしちゃったんだろう、私。いつもはこんなこと無いのに、最近になって…」 「うん…」 霊夢の表情が暗くなる。自分の中で何が起こっているのかわからないのだ。 しかしそれは、霖之助さんの言葉を借りるなら、霊夢自身でどうにかしないといけないもの。何とかして力になりたい俺だが、 それでもおそらく、こうして聞き役に回るとか、ほんの少し支える程度のことしか、出来ることは無いだろう。 …いや。 実のところ、本当にうぬぼれていいのなら、心当たりが浮かばないでは無い。 だが、それはあまりにも自意識過剰な想像で、ある意味「こうであったら」という俺の願望そのものともいえる。 あるいはそれが正解かもしれない。というか、それ以外にすぐ浮かんでこない。 しかし…、それを俺が口に出すことは彼女を振り回すことになるのではないか? それに違ったら違ったで失礼極まりない話だ。 よしんば正解だとしても…それならなおさら、俺にはどうすることも出来ない。 どうすることも… 「理由を、教えてもらえるかな?」 「結果はどうあれ、いずれ、別れることが分かっているからです」 『霊夢には気持ちを告げられない』…。そういった青年は、僕の問いかけにそう答えた。 「俺は異邦人です。事故によって紛れ込んだイレギュラー、本来あるべきでない要素。 次の春が来ればここを離れ、おそらく二度とここに来ることは無い。…たとえ可能性があるとしても、結果の決まった勝負に、 出るつもりはありません」 そういう彼の顔は、しかし、自分で自分の言葉に納得してはいないようだった。 彼は、平たく言えば逃げていた。現実に立ち向かうこと、結果を出すことから。 なるほど、拒絶されれば確かに気まずくなる。多少はつくろえても、いい思い出とするにはやや時間がかかることだろう。 万が一にも結ばれたなら、それはそれで究極の遠距離恋愛だ。二度と会えない遠くなど、いくらなんでも。 とりあえずのタイムリミットを言い訳に、先延ばし…いや、うやむやに済ませてしまえればと考えているのだ。 そして、そんな考えを自覚し、嫌悪してもいる。 …挑むことにおびえ、そのことに憤り、でも一歩を踏み出せない、悪循環。そんな感じの顔だった。 言葉で、諭すのは簡単だろう。でもそれでは届かない。何か、きっかけが要る。彼にも、霊夢にも。 「けど、それを僕が与えてやることは不可能…か」 「? 何の話だ香霖?」 「いや、ちょっとね」 二人が去ってから、僕は外を眺めつつ先ほどの会話を思い返していた。 己の変化に戸惑いを隠せない霊夢と、それを支えようとしていながら、自らもまた薄氷の上にいる彼。 どちらかに転機が訪れない限り、この先にいいことはあまり無いだろう。 といって自分に出来ることは僅かだし、その少ないレパートリーの中には、すぐ役に立つような何かは無い。 つまるところ、適当なときにアドバイスをあげるのが関の山で、余計な手出しをせず静観するのが精一杯なのだ。 彼が霊夢を傷つけることは無い。少なくとも自発的には。 だが結果的にそうなってしまうことはある。そして往々においてそういうときのダメージは馬鹿に出来ないのだ。 そう考えると、早いうちに何とかしないといけないのだが…その割にどこか落ち着いている自分を自覚する。 どこか、言うほどに心配していない自分を。 …まああれだ、「あの」霊夢だ。 そしてその霊夢が、無自覚ながらも見初めた男だ。 そう簡単にはへこたれやしないだろうし、何より周りがそうさせまい。 これまでがそうだったように、これからも一筋縄の日常ではいかないことはわかりきっている以上、そうあわてずとも、 きっかけはおのずからやってくることだろう。 冬以外限定の常連の、あの少女の言葉ではないが、幻想郷はどこまでも残酷だ。 だが同時に、どこまでもやさしい世界でもあるのだ。 後は、彼らの想いの強さ次第、といったところなのだろう。 「僕に出来るのは応援だけか。まあ、それはそれでいいんだけどね」 「だから何の話だよ」 「ああ、また口に出てたか。何、ちょっと考え事をね」 「そうか? まあいいけど。…さて、あいつらも帰っちゃったし、そろそろ私も行こうかな」 「はは…」 実に淡白な魔理沙の言葉に苦笑する。と、ふとあることを思い出す。 「そういえば魔理沙、聞きたいことがあるんだけど…」 「ん?」 「彼のこと、どう思う? 今日もよく話していたみたいだったけど」 「ああ、あいつか? そうだな、好きだぜ」 「そ、そうなのか?」 「ああ。いろいろ外の面白いことを教えてくれるし、反応も面白いし、話していて楽しい。」 「そうか…」 一瞬びっくりした。 まさか魔理沙も…と思ったが、彼女の「好き」はどうやら友達としての「好き」のようだ。 もしこの娘が加わったなら、かき回し役としてそれはそれはいろいろやってくれそうだと思ったが、とりあえず言わない。 しかしこの言い方だと、聞きようによってはちょっと誤解を招きそうな気がするのは気のせいだろうか? 「最近はさ、どんなことを教えてやろうかとか聞かせてくれるかとか結構楽しみなんだよなー。 特に外の世界で人気の物語の話なんか笑えたぜ? ぜんぜん違う話の振りして何気にワンパターンだったりとかさ」 「へえ、それは興味深いな」 「今度聞かせてもらうといい。さて、じゃそろそろ…」 「ああ、引き止めて悪かったね」 「いいさ、後これもらってくな。じゃーなー!」 「ああ、って魔理沙! それは最近流れ着いたばかりの、こらー!」 そのまま飛び去っていく魔理沙に、思わずため息をつく。 まあいつものことだし、どうせ明日にも使い方の説明でも聞きに来るだろうからと、すぐに気持ちを切り替える。 また、あの二人のことが浮かんだ。 彼女のように、彼らもまた、このまったりと騒がしい幻想郷の日常の中で、立ちはだかるものを笑って突破できる力を得られることを 祈りつつ、僕は店じまいの準備を始めるのだった。 ~チルノの裏~ (近くの茂みにて) ―ガサガサ、ゴソゴソ。 「…面白いことを聞きました。これは調べなければですね」 ―うん、やっぱり騒がしい。 ~ここまで~ あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちは、退避所の37です。 こんなんでも待っててくださる方がいるなんて…( Tд⊂)アリガトウ というわけで一応の「2話目」です。 相変わらずヘタレでスマソ。 こーりんです。 真面目こーりんです。 褌は多分出ません。 最近ごたごたしてるので次がどのくらいかかるか分かりませんが、次あたり文とかアリスとか出るかと。 では。 234 ─────────────────────────────────────────────────────────── 霊夢ものクリスマス特別変(←誤字にあらず) まったく持って最近は寒い。 火鉢にコタツ、どてらも動員してようやっとノーマルレベル。 さすがは大自然の冬。あの頃のエネルギーに満ちた俺ならともかく、今の俺では…。 「年はとりたくないねぇ~(-ヮ-)」 「藪から棒に何言い出すのかしらこのコタツムリときたら…(-ヮ-)」 「れーむにいわれたかにぇ~~ぃよ~~~ぅ(-ヮ-)(たれ)」 「語尾延びてるわよ~~~ぅ(-ヮ-)(たれ)」 俺の向かい側でコタツに入ってたれてる霊夢。 まったく、久しぶりに会ってすっかり女らしくなったと思えば相変わらずだなぁ。 …と、再開直後には思ってた俺だったが、さすがに2シーズン目ともなると俺にまで伝染してくる。 うん、俺のこのたれっぷりは霊夢のせいだ。間違いない。 多分どっちもどっちだ。ってけーねが言ってた。 「寒いぜ寒いぜ~…っと、何だ、久しぶりに見るなぁ霊夢のコタツムリ」 毎度おなじみの声が響く。 これまた驚くほどきれいになったが、成長しても男言葉と、いたずらっ子チックの笑みは変わらない魔理沙だ。 彼女は勝手知ったるなんとやらとばかりにあがりこみ、そのままコタツに入り込む…って、 「こら~、まりしゃ~。なに○○のとなりにはいってりゅのよ~ぅ」 「しょうがないだろ、外は寒いんだ。少しでもあったかくするにはあったかい物に近づくのは基本だぜ」 「だからって俺に密着するなよ…」 おかげでまどろんでた頭がかなりはっきりした。冷たくて。 「む~…ならわたしもとなりいくぅ」 「おいおい待て霊夢、狭いから、狭くなるから!」 「まりしゃはよくてわたしはだめなの~ぉ?」 「そういうわけじゃなくてさぁ…」 しばし言い合い。 結果。 「えへへ~」 「あ~…(赤面)」 「いやいや、ここまで来ると暑いぜ」 なぜか霊夢をひざの上に乗っけることに…。 つか、霊夢の奴コタツムリ化したついでに幼児化して無いか? 今のお前はかなりスタイルが良いから俺の理性が危険度数倍なんですが? 魔理沙は魔理沙でとっとと向かい側に退避しやがるし…。 「しかし珍しいな、お籠りは順調じゃないのか?」 「そういうわけでもないぜ。ただ今日はあれだからな」 「~~♪(もぐもぐ)」 とりあえず落ち着いてお茶を飲む3人。 霊夢だけはみかんを食っているが。 「あれって言うと…クリスマスか?」 「正解だぜ。で、プレゼントでも…と思ったんだけどな、この寒さで持ってくるのを忘れてしまったんだ」 「それはそれは」 お前の場合貰う方専門じゃないのか? 「○○~、みかん~」 「はいはい」 あーん、と口をあける霊夢の口に、むいていたみかんを一房入れてやる。 幸せそうに口をむぐむぐと動かす霊夢の姿は、何と言うか… 「まるで鳥の雛だな、親鳥は大変だねぇ」 ち、先に言われた。 「なによぅ、いいじゃない、別に」 「はははは…」 「まあ良いや、とにかくそういう訳で、何かくれ」 ゴン 頭打った… 「お前な…」 何がそういうわけだ? 何が。 大体今までクリスマスのことを忘れてた俺らに何を期待する? 「冗談だ。実は香霖のところで面白い本を見つけてな? ちょっと作ってみたものがあるんだ」 「ほう」 「なに?」 「これだ!」 そういって持ってきた風呂敷包みをあける。その中には紙の箱。そしてさらにその中には… 「…ケーキ?」 「クリスマスケーキだぜ」 「なるほど、ってことは本ってのはお菓子作りの本か…ってええっ!!? 魔理沙がお菓子ぃっ!?」 「私だってこのくらいやるさ。じゃあ、ケーキは持ってきたから…」 「はいはい、飯は頼むってんだろ」 「そういうこと」 「あー、じゃあ作りにいくか。そういうわけだから霊m」 「むー(ぎゅ)」 だきつくなー 「…ここに飯たかりに来たのは間違いだったか?」 「そっちもその「やれやれ」なジェスチャーはやめれ。霊夢、とにかく飯作らんことには始まらんから、な?」 「うー…(離れ)」 「なぁ、何か最近霊夢が幼児化してないか?」 「あー…ノーコメントだぜ」 「しかし…クリスマスに鍋ってのもなんだかな」 「文句があるなら食うなよ、いいじゃねぇか、あったまるんだからさ」 「ま、確かに」 「そうそう、おいしいからいいのよ(はふはふ)」 というわけで晩御飯。 とりあえず渋る霊夢(またひざに乗ろうとした)を説得し、コタツの3辺それぞれに座る。 渋っていたわりに鍋をつついてご満悦の霊夢。この様子なら問題ないか。 魔理沙は魔理沙で文句を言いつつもパクパクと食べている。 そんなわけで、クリスマスの鍋パーティーはつつがなく進行したのだった。 「あ、魔理沙それ私のお肉!」 「早い者勝ちだぜ。霊夢だってそんなに確保してるじゃないか」 「いや待てこら、俺なんかいまだに肉一切れも食べて無いぞおい! ってもうねぇーっ!?」 …進行したのだった。(T-T) 「おじやのあとのケーキってのも…」 「作ってきたのは魔理沙だろ?」 「そうそう、それによくできてるじゃない? おいしければいいわよ」 ケーキタイム中。 魔理沙が作ったのはチョコレートケーキだった。 まあイチゴとかはさすがにこの時期は手に入りにくいもんな 「しかしまさかこの前の注文がこれのためだったとは…」 「外の行き来は基本的にお前だけだしな。しかしホント、食べ物の季節感が無いんだな、外って」 実は以前、魔理沙に頼まれ、霊夢と紫さんに許可を得て外に買出しに行って来た。 お賽銭が無くて食べ物の調達とか(主に持ってかれる霖之助さんあたりが)大変だと思い、お土産の意味で向こうの食材を 持っていったら、そのあまりに季節感の無い取り合わせにかなり驚かれた。 で、たまたま遊びに着た魔理沙が大騒ぎしたのだが、今回はそれを利用されたわけだ。 ちなみに紫さん達にはお礼ということで向こうの隠れた名酒の類を大量に買っていった。 「本当はいけないことだけど…また頼もうかしら?」 などといわれた。 それでいいのか、幻想郷の裏鎮守。 「まあ、いろいろあってな。そういえばそれで思い出したが、今日は萃香はどうしたんだっけ? 見ないけど」 「紫のところ。あんたの持ってきたお酒で宴会するって」 「あー、そっち行くって手もあったか」 「ははは…って、最近そういう誘いが来ないなー。何でだ?」 「そりゃぁ…」 魔理沙がある一点をあきれた目で見る。そこには… 「なによ(ぬくぬく)」 ケーキをきるときに再びひざの上に乗っかった霊夢がいた。 「当てられるってもんだぜ」 「あー…」 「最近あのメイド長も顔には出さないけど焦ってるみたいだったからなー」 「へー、あのお嬢様至上主義者がねぇ…」 「いや、むしろお前らに当てられた一般メイド達が、『お姉様っ! 私達も負けてられません、さあ!』って、迫りまくってるから らしいぜ」 「…あー…」 そりゃ処置なしだ。 「まったくあいつには門番がいるのにな」 「マジっすか!?」 「知らなかったの? 結構有名よ」 「うわー…」 「そんなわけあるかぁーーーーーーっ!!!!(ダッシュ)」←メイド長 「「「「「お姉様ーーーーーーーっ!!!!!(追いかけ)」」」」」←メイド軍団 「時間止めて逃げればいいのに…なんでしないの? お姉様(首かしげ)」←悪魔の妹 「私が禁じたから(にやにや)」←紅い悪魔 「うわレミィひどっ(にやにや)」←図書館長 「咲夜さん…(同情)」←門番 「あはははは!(爆笑)」←いたずら小悪魔 「えーっと…(汗)」←司書小悪魔 まさに外道。 以上、クリスマスパーティーの宴もたけなわな某紅い館からお送りしました。 「何か電波が…」 「大丈夫?」 「風邪はひくなよ、霊夢が泣くから」 「泣くか!」 「じゃ泣かないか? 絶対に?」 「ごめんなさい」 「謝るの早っ!?」 もう驚き通しですよ今日は!? つか霊夢…それは喜んでいいのかどうか…(赤面) 「…じゃあ、今日はそろそろ帰るぜ」 「え? もう?」 「いつもなら『まだ夜はこれからだ』ってうるさいくらいなのに」 「あー、私がどう思われてるかについては今度じっくり聞かせてもらうことにして、今日は帰る。いい加減邪魔したくは無いからな」 「邪魔っt「あ、分かった。じゃあね」って霊夢!?」 「今夜はせっかくのクリスマスだし、二人きりの時間ぐらいあってもいいだろ?」 「あっ…う…(赤面)」 「もっとも…」 と、もう一度俺達二人を(くどいようだが霊夢は俺のひざの上だ)眺め回して、一言 「私がいてもいなくても気にしてなさそうだったが」 「うん」 「マテ」 「ははっ、じゃあなお二人さん。そうそう、あとで外に出てみるといいものが見れるかもしれないぜ」 「え?」 「またなー」 そういって魔理沙はとっとと外へ行ってしまった。 あとには俺と、ひざの上の霊夢が残るのみ… 「…結局ご飯食べに来ただけだったみたいね」 「ああ…あ、『ケーキご馳走様』って言うの忘れてた」 「それは今度でいいでしょ」 「まあな…で、霊夢、そろそr「や」いや、そういわれても…」 「…寒かったから」 「え?」 「ずっと寒かったから、○○がいない冬は」 「…」 「凍え死ぬかと思った。体でなく、心が。だから…」 「…ああ」 「今までの分…もう少しだけ、暖めてほしい」 「…了解、それくらいなら、いくらでも暖めてやるさ…」 「ん…」 静かな時間が流れる。 暖かな時間が流れる。 あれから結構たち、すっかり大人になった霊夢。 でも、その体は男の俺からすればやはり小さく、すっぽりと包み込むように抱きしめることも簡単だった。 ずっと、その小さな体で、待ち続けていてくれたんだな。…俺のことを。 「○○…?」 抱きしめる力を強くする。霊夢も俺に身を任せ、前に回した俺の腕を抱きしめる。 暫しの時。 腕の力をゆっくりと抜く。そして俺は、霊夢を伴って立ち上がった。 「外、行こうか」 「うん」 魔理沙に言われたとおり外に出てみる。そこはまさしく銀世界だった。 「うわぁ…」 思わず声を上げ、境内に出る霊夢。 俺もそのあとを追う 「ホワイトクリスマスか…なんかできすぎだな」 「これじゃ明日の雪かきが大変ね」 「目をつけるのはそこかよ…」 苦笑する俺。霊夢はにっこりと笑って俺と腕を組んだ。 「これから、末永く、…よろしくね、あなた」 「…ああ、よろしく」 深々と降り積もる雪。 その中で俺達は、静かに、唇を… 「「「「「「「「メリー、クリスマーーーーース!!!」」」」」」」」 パン!パパパン! 「「………」」 硬直する俺達。そこにいたのは… 「いやー、いいもの見せてもらったぜ」 白黒の魔法使い 「やっとゴールインか、おめでと、霊夢」 七色の人形遣い 「よっしゃー! 祝い酒だー!」 酔いどれ鬼娘 「ふふ、だから言ったろ? 最高のタイミングは逃さない。そういう運命だって」「おめでとう」 紅い悪魔にメイド長 「えーと、こういうときのお祝いに最適なのは…」「「おめでとうございまーす!!」」 七曜の魔女に小悪魔 s 「か、感動しました…」 門番 「おめでとうございます!」「うんうん、いい家庭を築きなさいよー」 庭師に月兎 「あー、クラッカーの音でシャッターチャンスを逃しちゃいました…あの、もう一回いいですか?」 デバガメ天狗 「ご馳走様ね、うふふふふ」「おめでとう」「おめでとー!」 スキマ妖怪に式神 s そのほかetcetc、いるわいるわ。 俺はこのあまりの状況の変化に固まってしまった。 「あ…あの…」 「ん、おい、どうやら肝心のは未遂らしいぞ」 「え、ひょっとして邪魔しちゃった!?」 「気にしない気にしない、何ならもう一回やりゃいいじゃん」 「あ、それ名案!」 「「「「「「「「「アンコール! アンコール!」」」」」」」」」 「って、できるかぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!!!」 絶叫する俺、しかしこいつらが止まるはずも無く…って 「霊夢?」 突然霊夢に引っ張られ、そちらを向かされる。そして 「「「「「「「「「おおぉーーーーーー(カシャカシャカシャ)」」」」」」」」」 確かな感触。つか誰だ、撮ってるの 「あ、あの、霊夢?」 困惑する俺を見上げる霊夢の顔は、すっかり真っ赤だったが、天使のような顔だった。 思わず見とれてしまう俺。そんな俺を、霊夢は引っ張り、位置を変える。 ちょうど、みんなから見て俺が霊夢の影に入るような形で、霊夢はみんなの方を向いた。 「…これで満足?」 さっきまでの『やんや、やんや』という皆の歓声が、ぴたっ…と、止まる。 俺のほうからは見えない。が、霊夢がどんな表情をしているかは、皆の顔で想像がつく。 だってほら、あの吸血鬼やスキマ妖怪、さらには亡霊姫や蓬莱の面々にいたるまで、みんながみんな顔を青くし、汗を滝のように 流しているから。 「そう、なら…」 ああ、今の彼女は、きっと女神のような微笑を浮かべていることだろう。 ただし… 「死ね(ダーイ)」 司る物は、多分『滅び』だ。 「『夢想天生』×100」 こうして俺の、幻想郷に定住して初めてのクリスマスは、幕を下ろす。 壊れた境内の修理と掃除は、紅魔館と白玉楼とマヨヒガと永遠亭その他が全面負担することになったとだけ言っておこう。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 37です。 第3話の前にエピローグ後のエピソード、クリスマス変(←誤字にあらず)をお送りしました。 つかクリスマスに間に合わなかったorz 浮かんだの夜の10時ごろだしなぁ… 326
https://w.atwiki.jp/hinokami/pages/98.html
HiNo-神-Project -ヒノカミプロジェクト- ショップ委託・通販ページ ついにヒノプロ商品委託・通販開始!! 以下の商品を販売中です ・ふつくしく、実用性抜群 村紗水蜜 下敷き 「―救いの手が差し伸べられる、少し前のお話。」 高級素材&スタイリッシュな絵で、 日常生活でも実用性抜群な下敷き 村紗水蜜 下敷き ~懐古~ (ムラサミナムツ シタジキ カイコ) イベント価格 300円 とらのあな 400円+税 絵 坂田 「安心したまえ。これはフェイスタオルだ。さぁ、これで顔を拭かないか?」 ※ふんどし風のフェイスタオルです。ちなみに新品です。 ※清潔なものなので、安心して顔をお拭きください。 森近霖之助 漢道ふんどし風タオル 1枚 イベント500円 とらのあな 599円 パッケージイラスト でぃけ 制作 火神はやて ふにゃも 情人 甘れもん 冬コミC79で販売したものには腰につけるための紐がついていますが、C80から販売するものからは商品改良として紐がつきません。 ※夏コミC80での販売において、紐がついているバージョンとついていないバージョンが混在してしまいました。お詫びいたします。 2011/08/05
https://w.atwiki.jp/touhou/pages/135.html
ウミガメのスープ 過去問集 35スレ目 嘘つきVS野蛮人 35スレ目15~136 【問題】 「そこの嘘付き、この責任をどう取ってくれるんだ?」 「だれが嘘付よ、この野蛮人」 さて、なぜこんな状況になっているのでしょうか? 解答を表示 【解説】 香霖堂から持ち出したパソコンだがいくらいじくっても動かない。 そんな時に早苗が外から来たのを思い出した魔理沙は早苗にたずねました。 「なあ、コレどうやったら動くんだ?」 「ココ(幻想郷)じゃあ動かないわ。電気が無いもの。諦めたら?」 それを聞いた魔理沙は早速試します。 「電気を使える魔法が無いとでも思ったのかね?サンダーボルト!!」 「え、ちょっと!」 バチューン!と雷撃一発、モニターが吹き飛び黒焦げになるパソ一台。 「なんだ全然動かないぞ、どういう事だ? おまけに家がぐちゃぐちゃだ。 そこの嘘付き、この責任をどう取ってくれるんだ?」 「だれが嘘付よ、この野蛮人。私は電気と言ったので雷撃だなんて言って無いわ!」 「ほう、反論とは良い度胸だ。やるか?」 「ええね。表に出なさい」 ~~少女弾幕中~~ 結果:早苗○-魔理沙× 「ぐう、屈辱だぜ」 「そういえば、河童に頼めば発電機作ってくれるかしら? 家にある電化製品も動かないから困っちゃうわ」 と言うわけでした。 トリップは#AC100V お茶会 35スレ目147~256 【状況】 私はアリス・マーガトロイドさんに呼ばれてご自宅まで招かれました。 「いいお茶っ葉が入ったのよ」 目の前でアリスさんが紅茶を入れてくださっています。テーブルの上にはおそらく手作りのクッキーが 【問題】 「私」はなぜアリスに招かれたのでしょうか? 解答を表示 【解説】 時に三月。雪が解けて川となるころ、アリスのお茶会に呼ばれたうどんげと「私」 うどんげ=(いま三月)ウサギ 私= #気違いZUN帽屋 私:「……私のどこが気違いなんですか? アリスさん」 アリス:「そんな前衛的な帽子を作る人が真人間なわけないじゃないですか!」 天才人形制作師の考えることはよくわからない。 うどんげ:(わたしじゃなくててゐでもよかったんじゃないこの問題……) ごめんうどんげ(by出題者) 博麗神社が… 35スレ目275~403 【問題】 久しぶりに神社に行った慧音は驚きました。 彼女はなぜ驚いたのでしょうか? 解答を表示 【解説】 久しぶりに神社に立ち寄った慧音が見た物は…… 神社の脇に立ち並ぶ分社でした。 「なぜこんなに分社があるんだ?」 「神奈子を祭ったら人が増えたから。 それならもっと増やせば人ももっと来るんじゃないかって思ってね。 コレは豊作の女神でこっちは厄除けの神様。こっちは紅葉の神様よ。」 「いや、いっぱい祭れば良いって物でもないだろう……」 博麗神社が… その2 35スレ目403~448 ※上の問題の続きです。 【問題】 この後慧音は更に驚くことになります。 彼女はなぜ驚いたのでしょう? 解答を表示 【解説】 「ん?これはやけに洋風な分社だな。 何々、魔界神……っておい!お前は巫女じゃなかったのか。 妖怪ならまだしも悪魔の手先にまで落ちるとは!」 「違うわよ。それは「魔界」っていう「名前」の別の世界を作った神様で悪魔とは関係ないわ。 以前に弾幕(や)りあったことがあるのよ」 「にわかには信じ難いが嘘は付いてなさそうだな。 ……うむう、それにしてもこの神様は何の御利益があるんだ?」 「たぶん、子沢山よ。だってあそこ子供がいっぱいいるもの」 「適当かーい!」 トリは「#これで安心」でした お付き合いありがとうございました 紫の名案 35スレ目485~622 【状況】 映姫「はぁ……」 ゆかりん「あら、どうしたのですか?溜息なんかおつきになって」 映姫「……なんで貴方がここにいるのですか? まあいいです。実は最近仕事でどなりすぎてちょっと喉が痛くて」 ゆかりん「ああ、なるほど。それなら私が簡単に解決できますわ」 映姫「えっ、本当ですか?」 ゆかりん「ええ。貴方がもう大声を出さずにすむように、ある人妖を連れて参ります」 【問題】 その人妖はどうやって映姫の悩みを解決するのでしょうか? ※連れてくる人妖は紅魔郷に登場したものとします。それ以外は関与しません。 【質問】に対する返答の際、 「用意した【解説】とは異なるが、【問題】に対するこちらの求める解答としては正しい」 という訳のわからない事が起こりえます。というか多分起こります。 その場合、alternative(代替可能)と答えさせていただきます。 解答を表示 【解説】 部屋の外では大量の霊が長蛇の列をなしている。 これでは、一度にすべての霊を誘導に従わせるには、大声を出さざるを得ないだろう。 ではどうすればよいのか? 要は、ある程度の霊が一定の間隔で映姫様の元に進むように、前進と停止の合図を、声を使わずに伝達できればいいのだ。 そして、大量に訪れた霊は、六十年周期の大結界異変の際に外の世界から幻想郷に迷い込んだ者達。 ならば、外の世界では交通時の常識とされている、視覚的な伝達手段を用いればいい。 ◆ 小町「……あの三人は何をしているんだ? チルノ、魔理沙、あと誰かの順に横に並んで、空中で帽子をとったりかぶったりしているけど」 ゆかりん「チルノが帽子を取った時は進め。魔理沙がもうすぐ停止。あと、あの、えー……赤いやつが止まれです」 小町「あまり単純な合図ではないような気がするけど。 なぜか霊達にはスムーズに伝達されているね」 ゆかりん「外の世界の『信号機』という物よ」 小町「はあ。あたいにゃわかんないけど、映姫様を助けてくれたのには感謝するよ。 ところで、あんな(滑稽な)事をよくチルノや魔理沙が引き受けてくれたね。 どんな手品を使ったんだい?」 ゆかりん「あら、人聞きの悪い。 使ったのは誠意と年の功だけですわ」 小町「…………(その年の功のせいで、あの三人から哀愁が漂っているんだろうな)」 ◆ というわけで、トリップは『#信号機』でした。お粗末。 貧乏人の屈辱 35スレ目650~688 【問題】 A「この屈辱、晴らさいでおくべきかー!」 B「はっ、貧乏人は吠えてなさいw」 さてAの味わった屈辱とはなんでしょう? 解答を表示 【解説】 そう彼女達は大富豪(大貧民)をしていたのです 参加者は霊夢、レミリア、幽々子、藍、魔理沙、アリス 夕食後で酒が入ってくる内に段々ハイテンションになって来たところで以下のような状況が発生。 ド貧民のA:霊夢が手札を見るとなんとそこにはジョーカーが2枚! でも結局大富豪のB:レミリアに取り上げられてカス札2枚と取り替えられてしまいましたとさ。 そこで問題文のようなやり取りが出てきたのでした。 ちなみに咲夜と妖夢は厨房で後片付けをしていました。 咲夜「……盛り上がってるようね」 妖夢「……ド貧民になるとコップ一杯一気飲みだそうです」 咲夜「……入らなくて良かったわ」 トリは#革命! 契約の理由 35スレ目696~860 【問題】 彼女は久々の契約で喜んでいたが同時に驚いていた。 まさかあんな理由で契約してくれるお客がいるとは思わなかったのだ。 最も彼女の知る理由は表向きのものだったのだが。 彼女の知る表向きの理由とは何かを考えてください。 解答を表示 【解説】 まさか風神を祭ってるからピーアールのために 風力発電機を境内に建てたいなんて依頼が来るとは思わなかったわよ。 あの子若いけど結構思い切ったことをするねぇ。アレは将来大物になるよ~ え、あの神社が消えた?なに言ってんのアンタ、神社が消えるわけ無いじゃない。 酔っ払ってんのかい?私と一緒だねハハハハハハハハハハハ とある飲み屋の会話より抜粋 というわけで正解は 「風神祭ってる神社のPR」でした。 風力発電機って大きいから一般家庭用だと不自然なんですよね 裏向きの理由はもちろん「幻想郷に移った時の電力確保」です。 トリップは#風車 彼女は風力発電機の設計者です。 ミスリードのつもりで「設計者」を女性にしたら見事に引っかかってくれて非常に嬉しい 一応、「彼女」とすると、「幻想郷の少女達と間違える」 「設計等の職に就いているとは考えにくい」の2重の効果を考えてあったのです 彼女の夢 35スレ目863~914 【状況】 「ふふ、ふふふ、ついに、ついに私の夢が叶ったわ!!」 【問題】 彼女は誰で、どんな夢が叶ったのでしょう 解答を表示 【解説】 紫「では皆さん順番に、自己紹介しましょー。まず私、八雲紫です」 藍「八雲藍です」 ?「八雲青(シャウ)です」 ?「八雲緑(ロク)です」 ?「八雲黄(コウ)です 橙「八雲橙です」 ?「え、っと新たに紫さまの式の式の式の式の式の式になった赤(シャク)です」 紫「ふふふ、これで、ついに!「虹色戦隊ヤクモンジャー」が完成したわ!まず誰に自慢 しようかしら?」 藍「一応つっこみますけど、私たちの名前ってそういう風につけてたんですね…」 橙「まあ、とっくに想像はついてましたけど」 もはや幻想? 35スレ目966~36スレ目26 【問題】 霊夢視点のウミガメ ある者はついに能力を使った。既に抵抗の意思のない相手にだ。 しかし、こいつらの中にそれを非難する者はいない。 沸きあがるのは嘲笑。 その行為にも、結末にも意味はないだろう。 しかし、私は救いの手を差し伸べることもせず、ただ静観していた。 あまつさえこう思ったのだ。 嬲る側に立つのも愉快かもしれない―― 『こいつら』は何してる? 解答を表示 【解説】 魔理沙「うわ、なんにも見えねー」 みすちー「ね、目隠しなんていらないでしょ?」 チルノ「じゃ、棒持って千回まわって!」 魔理沙「……西瓜が割れなくてもいいなら回ってやるぜ」 私はその輪の中には入らず、離れて茶をすすっていた。 見ていると存外楽しそうだ。 隣に霖之助さんが腰を下ろす。 霖之助「楽しそうだね、『#西瓜割り』」 霊夢「別に。西瓜割るなら普通に割ったほうがはやいじゃない。 最近流行ってるわよね。なんでかしら?」 霖之助「西瓜割りももうすぐ幻想になるのかもしれないね。 もうTVでも放送できないんじゃないかな? 兎角、昨今の視聴者は食べ物のことに五月蝿いから」 霊夢「何を言ってるの?」 霖之助「戯言だよ」 霊夢「……それも幻想秒読みよ」 霖之助「……うん」
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/2642.html
パチェ「…今日は、この寒がりのへたれ男を暖めてあげる勝負よ…」 小悪魔「…パチュリー様、すこぶる機嫌悪そうですね…」 パチェ「…そんなことないわよ?すっごく機嫌がいいわ。おまけに喘息の調子もいいから ロイヤルフレア16連発とかいけちゃいそうよ。」 小悪魔「え、えぇっと、さ、さっさと始めましょう!!!今日の対戦者は…」 フラン「きゃははははははは、キュッとしてドカーン!!!!!!」 こいし「あれ~?お燐、背、ちぢんだ~?」 橙「にゃぁああああああああ!!!!!」 藍「ちぇ、ちぇぇええええええええん」 穣子「だいたいふゆがらによぉぉぉ~、あきがさいこうじゃないのぉぉぉぉ ふゆなんてばくはつすればいいのにぃぃぃ…っは、今誰かが私のことオリキャラって言った気がする!!!!」 小悪魔「…また、いつにもまして混沌と…」 パチェ「この酔っ払いのどもの相手は誰よ…」 早苗「…ヒック、なんか体が熱いですねぇ…少し上着を脱ぎましょうか…」 神奈子「ちょ、ちょっと待ちなさい早苗!!あんたその下は下着でしょ!!!」 諏訪子「ふむ…早苗は酔うと脱ぎ癖があるのか…じゃ、次はこのスク水を…」 神奈子「何を馬鹿なことを!!!だいたい、あんたが早苗に酒なんか飲ませるから!!! 未成年の飲酒は禁止だっていったじゃない!!!」 諏訪子「ダメだよ神奈子、そんな古い常識に捕らわれちゃ。」 早苗「そうれるよかなこさまぁ、ここでれはりょうひきにとらわれれはいけらいんれふよぉ だから、裸になって何が悪い!!!」 神奈子「その一線を越えるのだけはやめなさい!!!諏訪子!!!とめるの手伝いな!!!」 諏訪子「えぇ、面白いのに…」 神奈子「(ギロッ)」 諏訪子「うっ…わ、わかったわよ…」 パチェ「…えっと、消極的にこの世界を終わらせるには…」 小悪魔「(えっと、私はそろそろ逃げる準備しておいたいいでしょうか?) えぇっと、そ、それでは今回の犠牲者、もとい、少女に暖められる幸運人霖之助さんの登場です!!!」 香霖「…謹んで辞退させてもらいたいんだけど…」 小悪魔「安価は絶対なので諦めてください。」 香霖「し、しかしだな、これは誰がどう見ても死亡フラグが…」 フラン「はいは~い、じゃ、一番フランちゃん!!!レーヴァテインで暖めまーす!!!」 香霖「待った待った!!!焼け死んでしまうよ!!!!」 フラン「良いの良いの。普段魔理沙とイチャイチャしすぎてるご褒美よ!!!!」 香霖「それはご褒美じゃ…ちょ、ちょっと誰かこの娘を止めてくれ!!!」 こいし「もふもふぅ~」 藍「あっ、ちょっ、いやっ、だめぇ、そこぉ、敏感なのぉ」 橙「ら、らんしゃま…(ドキドキ)」 穣子「ZZZzzz...」 早苗「ほらほら、かなこさまもぬいでぇ、きもちいいですよぉ…」 神奈子「ちょ、ちょっとやめなさい早苗!!!」 諏訪子「…もうお嫁にいけない…」 香霖「くっ、孤立無援!?…そうだ!!あの悪魔の娘は…」 小悪魔「えっ…ちょ、ちょっとこっちこないでください!!!」 香霖「頼む!!!入れさせてくれ!!!」 小悪魔「や、やめてください!!!この防御術式は一人用なんですから!!らめぇ!!!あなたみたいな大きい人はいらないからぁ!!!」 香霖「っく、き、きつい…」 フラン「きゃはははははは、往生しなさぁああああああああい」 パチェ「…あんたら、いい加減に、しなさぁああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!! ローーーイーーーヤーー―ルーーーーフーーーーーレーーーーーーアーーーーーーーぁああああああああああああ!!!!」 香霖「あっ、あったかい…」 パッチェさんがこの世の全てをやばい熱量で暖めてくれたのでパッチェさんの勝ちつまりドロー こいし そこまでよ パチュリー フランドール 体調変化 早苗 穣子 霖之助 1対3
https://w.atwiki.jp/touhourowa/pages/191.html
時系列順に見たい人はコチラ 101~150 NO. タイトル 作者 位置 登場人物 101 守るも攻めるも黒鉄の ◆BmrsvDTOHo E-4 藤原妹紅 102 第二回放送 ◆27ZYfcW1SM E-2 ZUN 103 思い通りにいかないのが世の中なんて割り切りたくないから ◆Ok1sMSayUQ E-5 フランドール・スカーレット、霧雨魔理沙、八雲藍 104 Never give up ◆QBpDZHAYRc G-3 洩矢諏訪子、八意永琳 105 ウソツキウサギ ◆Ok1sMSayUQ E-4 鈴仙・優曇華院・イナバ、紅美鈴、秋静葉、因幡てゐ 106 それでも、人生にイエスという。 ◆m0F7F6ynuE G-4 上白沢慧音、古明地さとり、東風谷早苗、ルーミア 107 幽霊がいるとして人生を操作しているとしたら ◆27ZYfcW1SM D-3 西行寺幽々子、古明地こいし、四季映姫・ヤマザナドゥ 108 驟雨の死骸と腹の中、それでも太陽信じてる。(前編)驟雨の死骸と腹の中、それでも太陽信じてる。(後編) ◆BmrsvDTOHo C-5 火焔猫燐、霊烏路空、チルノ、メディスン・メランコリー 109 崇拝/Worship ◆gcfw5mBdTg G-3 小野塚小町、洩矢諏訪子、東風谷早苗、ルーミア 110 赤い相剋、白い慟哭。 ◆m0F7F6ynuE D-4 紅美鈴、秋静葉、伊吹萃香、蓬莱山輝夜、因幡てゐ 111 少女、さとり ◆Ok1sMSayUQ G-3 上白沢慧音、東風谷早苗、ルーミア、古明地さとり 112 絆 ◆QBpDZHAYRc C-4,D-4 河城にとり、レティ・ホワイトロック、藤原妹紅 113 恐怖を克服するには―― ◆Ok1sMSayUQ C-2 リリカ・プリズムリバー、十六夜咲夜、レミリア・スカーレット 114 比那名居天子の憂鬱 ◆30RBj585Is C-5 比那名居天子、チルノ、メディスン・メランコリー 115 紫鏡 ◆27ZYfcW1SM G-6 森近霖之助、八雲紫 116 脱兎堕ち~Tauschung ◆CxB4Q1Bk8I F-4 鈴仙・優曇華院・イナバ 117 誰がために鐘は鳴る(前編)誰がために鐘は鳴る(後編) ◆gcfw5mBdTg F-5 博麗霊夢、霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット、八雲藍、八雲紫、森近霖之助 118 吾亦紅 ◆Ok1sMSayUQ D-4 藤原妹紅、因幡てゐ 119 悲しみの空(前編)悲しみの空(後編) ◆Ok1sMSayUQ F-5 博麗霊夢、霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット、八雲紫、八雲藍、森近霖之助 120 伽藍の堂 ◆Ok1sMSayUQ E-3 四季映姫・ヤマザナドゥ、西行寺幽々子、ルーミア 121 繋がる夢、想い、そして―― ◆CxB4Q1Bk8I D-4 伊吹萃香、古明地こいし、秋静葉 122 楽園の人間、博麗霊夢 ◆Wi98RZGLq F-4 博麗霊夢、小野塚小町 123 射命丸は見た! ~遺されし楽団員に忍び寄る吸血鬼の魔の手、河童達は知る由もなく…~ ◆shCEdpbZWw C-3 河城にとり、レティ・ホワイトロック、射命丸文 124 月兎/賢者/二人の道 ◆Wi98RZGLq. E-4 鈴仙・優曇華院・イナバ、八意永琳 125 オモイカゼ ◆shCEdpbZWw G-5 古明地さとり、東風谷早苗 126 黒い羊は何を見るのか ◆27ZYfcW1SM F-5 八雲紫、霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット 127 灰色の未知の世界 ◆J1Bh6Z1pDg E-3,F-3 ルーミア、四季映姫・ヤマザナドゥ 128 哀死来 4 all(前編)哀死来 4 all(後編) ◆shCEdpbZWw C-5 メディスン・メランコリー、チルノ、霊烏路空、比那名居天子 129 酒鬼薔薇聖戦(前編)酒鬼薔薇聖戦(後編) ◆27ZYfcW1SM D-4 古明地こいし、秋静葉、藤原妹紅、因幡てゐ、伊吹萃香 130 Ohne Ruh , und suche Ruh ◆CxB4Q1Bk8I E-4 八意永琳、西行寺幽々子、鈴仙・優曇華院・イナバ 131 夜が降りてくる ~ Evening Star ◆Ok1sMSayUQ F-7 八雲紫、古明地さとり、東風谷早苗 132 暗い雨の中を、歩くように ◆Ok1sMSayUQ F-4 博麗霊夢、小野塚小町 133 違和感№909 ◆J1Bh6Z1pDg C-3 チルノ、霊烏路空 134 平行交差 -パラレルクロス- ◆shCEdpbZWw F-4 西行寺幽々子、鈴仙・優曇華院・イナバ、ルーミア 135 吸血鬼の朝が来た、絶望の夜だ /紅魔の夜の元、輝く緑 ◆TDCMnlpzcc C-2 レミリア・スカーレット、十六夜咲夜 136 リリカSOS ◆shCEdpbZWw C-2 リリカ・プリズムリバー 137 通過の儀式/Rite of Passage ◆gcfw5mBdTg F-5,G-5 霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット 138 Who s lost mind? ◆Ok1sMSayUQ F-4 西行寺幽々子、鈴仙・優曇華院・イナバ、ルーミア 139 二人の“ワタシ” ◆J78.yIiAeg C-3 射命丸文、河城にとり、レティ・ホワイトロック 140 第三回放送 ◆TDCMnlpzcc E-2 ZUN 141 らびっとぱんち ◆shCEdpbZWw D-4 藤原妹紅、因幡てゐ、伊吹萃香 142 It s no use crying over spilt milk ◆TDCMnlpzcc F-7 八雲紫、東風谷早苗、古明地さとり 143 北風と太陽、冬空の旅人 ◆CxB4Q1Bk8I C-4 チルノ、霊烏路空 144 悪魔の住む家 ◆27ZYfcW1SM F-4 博麗霊夢、小野塚小町 145 星、無音、C-3にて ◆TDCMnlpzcc C-3 河城にとり、レティ・ホワイトロック、射命丸文 146 Ipomoea nil ◆Ok1sMSayUQ D-4 八意永琳、四季映姫・ヤマザナドゥ 147 人を探して、三千歩 ◆TDCMnlpzcc G-4 リリカ・プリズムリバー 148 乾いた叫び ◆Ok1sMSayUQ G-5 霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット、因幡てゐ 149 Moonlight Ray ◆CxB4Q1Bk8I F-5 古明地さとり、ルーミア 150 いたずらに命をかけて ◆Ok1sMSayUQ C-3 射命丸文、河城にとり、レティ・ホワイトロック、レミリア・スカーレット、十六夜咲夜
https://w.atwiki.jp/tohorpg/pages/375.html
[部分編集] チミルリコンテンツ一覧 チミルリTOP キャラクター 装備品 装備品(その他) ストーリー攻略 ボス攻略 キャラクター紹介 基礎耐性一覧博麗 霊夢 霧雨 魔理沙 紅 美鈴 トリル(大妖精) 橙 森近 霖之助 藤原 妹紅 基礎耐性一覧 キャラ 属性 状態異常 霊夢 --- ○死暴魅支混 魔理沙 --- --- 美鈴 ×魔 ☆転 ○死毒 トリル ●氷 ◎凍 橙 ×氷 ○敏 妹紅 ●火 ×氷魔斬 ☆死燃 ○支 霖之助 ×火氷雷風斬突 ☆暴魅支混 ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] 博麗 霊夢 特徴 ステータスが高く、スペルも攻撃から回復まで幅広く揃っている。 状態異常などの小技が無いので、地力負けしている相手は少々不得手。 スペル取得方法が特殊。 装備品 武器:お払い棒 身体:巫女服 頭 :りぼん 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 習得条件 - 霊符「陰陽印」 7 体力を中程度回復 魔法の森にいる毛玉を撃破 - 夢符「封魔陣」 16 全体に約50ダメージ 神社付近の山にいる毛玉を撃破 - 符の参「魔浄閃結」 13 全員の毒を治療 闇咲の村近くの森にいる毛玉を撃破 - 霊符「夢想封印 散」 ? 全体に強力な攻撃 雪柄山にいる毛玉を撃破 - 符の弐「陰陽散華」 13 全員の能力低下を治療? 雪柄山-夜雀の滝間の森にいる毛玉を撃破 - 宝符「陰陽宝玉」 30 一人を完全回復 ? - 霊符「夢想封印 集」 ? 単体に強力な攻撃 ? - 力符「陰陽玉将」 42 気絶した一人を完全回復 ? - 符の壱「夢想妙珠連」 13 全員の麻痺治療(?) ? - 「夢想天生」 125 単体に約500のダメージ ? - 火術の起動符 2 単体に火属性攻撃 初期技 - 氷術の起動符 2 単体に氷属性攻撃 初期技 - 雷術の起動符 2 単体に雷属性攻撃 初期技 - 風術の起動符 2 単体に風属性攻撃 初期技 ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] 霧雨 魔理沙 特徴 主に攻撃スペルが揃っており、雑魚戦で速さを生かしての先制パンチなどが光る。 また数少ない全体回復スペルを覚える。 ボス戦では各種ブレイク技を活用して、優位に戦闘を進めよう。 装備品 武器:箒 身体:服 頭 :帽子 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 - マジックミサイル 2 単体に小ダメージ - 盗む 0 敵からアイテムを取得 - ブレイクウェポン 0 単体に攻撃半減付与 - ブレイクアーマー 0 単体に防御半減付与 - ブレイクマインド 0 単体に精神半減付与 - ブレイクウィンド 0 単体に敏捷半減付与 - レッドスフィア 0 単体に火達磨付与 - グリーンスフィア 0 単体に睡眠付与 - ブルースフィア 0 単体に凍結付与 - パープルスフィア 0 単体に毒付与 8 ミルキーウェイ 7 単体に中ダメージ 13 スターダスト 6 全体に小ダメージ 17 ストリームレーザー 16 単体に大ダメージ 22 ノンディレクショナル 15 全体に中ダメージ 26 シュート・ザ・ムーン 22 全体に混乱付与 33 オーレリーズサン 46 全体回復 37 マスタースパーク 35 単体に特大ダメージ 44 ブレイジングスター 128 全体に999ダメージ ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] 紅 美鈴 特徴 主要な攻撃スペルに加え、状態異常を狙ったり回復したりも出来る。 体力・攻撃の基礎値が高いので、通常攻撃だけでもそれなりに活躍するかも。 魔耐性の低さをどう補うかがポイントとなる。 装備品 武器:篭手 身体:装束 頭 :人民帽 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 - 華想夢葛 4 単体に防御無視の攻撃 - 破山砲 6 単体にダメージ+防御半減付与 - 治癒秘孔 3 一人の体力回復量をアップ - チャクラ 0 体力の半分を他人に分け与え気絶も治療する - 捨て身の覚悟 0 次ターン一時的に体力が1になり攻撃力上昇+回避アップ付与 - 紅魔館警備隊長の意地 0 一定ターン技能使用不可+状態異常無効 - 撃墜拳 0 単体に麻痺付与 - 気裂拳 0 単体に暴走付与 - 地転拳 0 単体に転倒付与 - 明滅拳 0 単体に盲目付与 13 彩雨 7 全体にダメージ 16 華光玉 19 一人を回復 20 極彩颱風 8 単体にダメージ+転倒付与 24 崩山彩極砲 18 単体にダメージ+攻撃・防御半減付与 31 華厳明星 10 自分の体力を完全回復 36 彩虹の風鈴 9 全体にダメージ+魅了付与 39 彩光乱舞 27 単体に大ダメージ 43 セラギネラ9 99 自分の攻撃力を二倍にする ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] トリル(大妖精) 特徴 武器にデフォルトで『壊』属性があり、敵によっては十分な火力が望める。 後々に純粋な魔法攻撃スペルも覚えるので 物理・魔法両方で攻撃可能な貴重なキャラとなるかもしれない。 装備品 武器:メイス 身体:ワンピース 頭 :髪飾り 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 - バッシュ 2 単体にダメージ+転倒付与 - スゥイートコールド 7 一人を回復、ステータス依存度が低い - クールダウン 3 全員の暴走・混乱治療 - レジスト 19 一人に3ターン、状態異常防止効果を付与 - レイトヒール 6 使用してから2ターン目に一人を回復 - サクリファイス 9 一人に一定ターン全状態異常無効+符力枯渇付与 - コールドハンマー 10 単体に火耐性低下付与 - フィアースマイル 0 単体に凍結付与 - プリティスマイル 0 単体に魅了付与 - テンダースマイル 0 単体に睡眠付与 - メルティスマイル 0 単体に防御半減付与 15 クリアビジョン 3 全員の盲目治療 19 ライトブリザード 3 全員の魅了・火達磨治療 24 ヒールウォーター 15 一人を回復、ステータス依存度が高い 28 アイスジャベリン 7 単体にダメージ 33 リフレッシュ 32 全員の状態異常治療 38 リライブレイン 28 全体回復 41 エリクサー 34 一人の体力と状態異常を完全回復 ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] 橙 特徴 物理防壁・全体蘇生・MP回復など、数多くの優秀なスペルを持つ。 攻撃スペルも多用な属性が揃っており、多芸なキャラ。 一発逆転の「天地崩壊」は、相手の行動を良く見て使おう。 装備品 武器:爪 身体:衣装 頭 :耳飾り 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 - 青鬼赤鬼 13 単体にダメージ、火氷の混合技 - 鳳凰卵 18 一人を回復+気絶治療 - 飛翔晴明 6 全体にダメージ - 飛翔韋駄天 2 単体に小ダメージ、必中・防御無視 - 天地崩壊 0 味方全員の体力・符力を入れ替える、一戦一回のみ - 猫リセット 0 味方全員の行動・状態異常・能力変化を全てリセットする - かっとび韋駄天 0 単体に413ダメージ、命中が極端に悪い - 八雲式八方鬼縛陣 0 単体に火氷雷風耐性低下付与、命中が極端に悪い ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] 森近 霖之助 特徴 基本的に非戦闘要員なので、火力・装甲共にイマイチ。 しかし専用のアイテムさえ揃えば一変し、ローコストで攻撃から回復までこなせるキャラへと変貌する。 霖之助を使うつもりならば、各地の探索を怠らないようにしよう。 装備品 武器:火縄銃 身体:商売衣装 頭 :眼鏡 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 - キャノン 0 単体に大ダメージ、命中が悪い - ライフル 0 単体に小ダメージ、必中 - ガトリング 0 全体にダメージ、命中が若干悪い - ブロックカード 0 自分に状態異常無効付与、一戦一回のみ - ぱろぷんてカード 0 色々起こる - もしかしたらカード 0 約1/16の確率で自分の全能力二倍+全耐性アップ - たらればカード 0 単体に999ダメージ、当たれば - 耳寄りの薀蓄 0 単体に魅了付与 - 聞きかじりの薀蓄 0 単体に混乱付与 - 収集家の薀蓄 0 単体に睡眠付与 - 経営者の薀蓄 0 単体に精神半減付与 ▲ページ上部へジャンプ [部分編集] 藤原 妹紅 特徴 とにかく何でもこなせて、それぞれも一級品という間違いなくチートキャラ。 装備品 武器:槍 身体:モンペ 頭 :髪留め 特殊技能 習得段 技名 消費符力 効果 - フジヤマヴォルケイノ 8 単体にダメージ - 火の鳥 3 全体にダメージ - 鳳翼天翔 46 全体に大ダメージ - フェニックス再誕 11 自分の体力と状態異常を完全回復 - 徐福時空 10 一人の体力を約100回復 - フェニックスの尾 1 一人を蘇生 - インペリシャブルST 45 全員の攻撃・防御・精神アップ - 月のいはかさの呪い 9 全体にダメージ+石化付与 - パゼストフェニックス 7 単体にダメージ+支配付与 - 正直者の死 7 単体にダメージ+気絶付与 - 気合 64 自分に気絶を含めた全状態異常無効付与 - リザレクション 8 気絶時、次ターンに自動的に復活する - ヒートウェポン 21 自分の攻撃力を一定ターンアップ - フレアハンマー 10 単体に氷耐性低下付与 - 錯乱の羽根 0 単体に暴走付与 - 炎上の羽根 0 単体に火達磨付与 - 失明の羽根 0 単体に盲目付与 - 足枷の羽根 0 単体に敏捷半減付与 ▲ページ上部へジャンプ TOPページへ戻る
https://w.atwiki.jp/vision_nettournament/pages/121.html
中村さんのデッキ 使用者:中村 成績10位 シールドリストはページ下にあります。 枚数 カード名 25 キャラカード 1 サニーミルク 1 ルナサ・プリズムリバー 1 上白沢 慧音 1 十六夜 咲夜 1 森近 霖之助 1 八意 永琳 1 フランドール・スカーレット 1 梅林の妖精 1 プリズムリバー伯 1 符ノ壱“十六夜 咲夜” 1 符ノ壱“レミリア・スカーレット” 1 符ノ弐“紅 美鈴” 2 マエリベリー・ハーン 2 リリーホワイト 2 蓬莱山 輝夜 2 ルナサ・プリズムリバー 2 符ノ壱“博麗 霊夢” 3 符ノ壱“紅 美鈴” 8 スペルカード 1 仙符「鳳凰卵」 1 彩符「彩光乱舞」 1 産霊「ファーストピラミッド」 1 難題「火鼠の皮衣 -焦れぬ心-」 1 鬼符「ミッシングパワー」 1 禁忌「フォービドゥンフルーツ」 1 彩華「虹色太極拳」 1 神鬼「レミリアストーカー」 17 コマンドカード 1 狙撃 1 情報戦 1 吸血 1 作戦阻止 1 ミニ八卦炉 1 永夜の術 1 夜の王 1 陰陽玉 1 人形の森 1 エニグマティクドール 1 月都万象展 2 冥界一硬い盾 2 流星祈願会 2 月旅行計画 コメント
https://w.atwiki.jp/hushigigensou/pages/152.html
もっと!?アタイの幻想郷alpha もっと!?不思議の幻想郷Plusをインストールすると、「もっと!?アタイの幻想郷alpha」が、おまけでインストールされます。 暫定まとめ 前作と違ってリリーホワイトに接触しても即死しない 一定ターン(累計?)ごとに泥棒モードの霖之助が出てくる 最強ロボ軍団はレベルが4桁のロボの出現を確認、最高でレベル9400でした…もしかしたら9999まであるかも -- 名無しさん (2011-05-13 15 45 05) たまに出現する一輪が装備強化を1000円でやってくれる(1回のみ) あと、初期装備のオンバシラ/シールドは呪われていて、強化/硬化/厄除を使って呪いを解除してもまた呪い状態に戻る模様 オンバシラで殴るorダメージを受けるで修正値が1下がる -- 名無しさん (2011-05-16 06 12 46) 弾幕はP全消費で、消費した分のダメージ(防御力で軽減)を与える ⑨印があるかは未検証 -- 名無しさん (2011-05-16 06 17 49) アリス罠と藍系が出現する可能性は検証中 -- 名無しさん (2011-05-16 06 29 00) 早速はじめようと思ったらゲーム停止したよ。誰か助けて -- 名無しさん (2011-05-22 09 38 22) ↑スペック足りてるか? ネットブックは論外だぞ -- 名無しさん (2011-05-22 15 15 18) 狂気の薬を飲んで正気を失ったあと攻撃を食らうともれなくフリーズするんだが・・ -- 名無しさん (2011-05-27 16 37 20) お茶系等の飲み物で受けたダメージでも防具の修正値は下がる模様 -- 名無しさん (2011-06-04 15 54 30) 武器防具は投げてすすむダンジョンなのか?16Fまで確認 -- 名無しさん (2011-06-08 11 19 22) 霖之助ロボ対策の為か、毒薬がかなり出やすい気がする。霖之助出現の間隔が徐々に短くなるが、トリガーがターン経過なのか降りた階数なのかが気になるところ。10階過ぎ辺りからは、速降りしない限りごっつんこ -- 名無しさん (2011-06-09 03 33 13) 中断してもタイトルに初めからしか出ないのですが・・・ -- 名無しさん (2011-06-18 23 31 07) 持ち物確認しようとすると止まる・・・ -- 名無しさん (2011-06-23 12 40 16) ふし幻、もし幻、プラスの動作するのですが、私も「持ち物」「足元」の選択画面から選択した途端にフリーズします。階段を上ってダンジョンに入った後も同じ症状でした。 -- 名無しさん (2011-06-23 20 26 41) 此方も持ち物確認時点でフリーズします・・・。 -- 名無しさん (2011-06-27 23 40 59) Ver2.10にアップデートすると、フリーズするようだ・・・。遊ぶ場合は、Ver2.02の状態でフォルダごとコピーして、コピーした方の版で遊ぶしかなさそうだ。 -- 名無しさん (2011-06-28 00 57 05) 私も持ち物押すと止まる、これだけたくさんの人が止まるならPCのスペックのせいじゃないみたいですね -- 名無しさん (2011-07-30 14 43 01) 名前 コメント もっと!?アタイの幻想郷 ダウンロード もっと!?不思議の幻想郷と同時にC79で頒布されたAkuhachiVS苺姉妹にて収録されていた。 2011/03/12、公式HPにて公開され、2011/03/19日に公開終了しました。 暫定まとめ AQUA STYLEのロゴマークの後の注意事項にも出るが、もた幻は公式クソゲーである。 前回に引き続き主人公はチルノ。 ダンジョンは全9階、全フロアでリリーホワイトちゃんのみ出現。 1~3階は明瞭、4~6階は不明瞭、7~9階は不明瞭&床から壁まですべて真っ白(アイテムやチルノ、敵はちゃんと表示) 通常時は罠は爆発罠のみ?(検証中)。 地形はリリーホワイトちゃんをワープさせる乱気流のみ。 大部屋なし、水路なし、店は検証中。 普通に百鬼夜行が出る、この中のみ全種類の罠が存在する。 初期装備はパーフェクトかえる(蛙印)。 蛙印の効果は、威光(10%消費)+ビームに当たった相手を金縛り、確率で壊れる。 アイテムはパーフェクトかえる・凍符「パーフェクトクリーズ」・一部の薬。(自決用の緑茶、玉露、どくだみ茶、緑茶・オン・ザ・ロック、爆薬、おゆ、火炎瓶 フェイクのみず)それ以外のアイテムは検証中(閻魔様の審判帳出現の報告あり)。 今回は同部屋ではなく周囲8マス隣接で即死(開幕隣接はセーフ、金縛り時でも隣接はアウト)、特定の薬系(緑茶、玉露、どくだみ茶、緑茶・オン・ザ・ロック、爆薬、おゆ、火炎瓶)服用でも即死。 隣接は曲がり角で斜めに隣接しても即死。 おはぎは初期配置では存在しない、諏訪子系・越後ショートも出ないため、お腹の回復は不可。 スペルカードは一応確認した中では10割パーフェクトフリーズ -- 名無しさん (2011-01-18 21 21 48) 「開幕隣接→金縛りにして脱出」ならセーフだが「金縛り→周囲8マスに入る」はアウト -- 名無しさん (2011-01-18 21 27 17) リリーのHPは5 -- 名無しさん (2011-01-18 21 38 59) あと薬系に火炎瓶あり -- 名無しさん (2011-01-18 21 39 21) 確定情報ではないがいつかWEB上でも配布するらしい -- 名無しさん (2011-01-18 21 47 04) ↑D-STAGEみたら苺姉妹があったからぽちってきたけどWeb配布するならすぐやりたい人向けかな -- 名無しさん (2011-01-29 20 59 35) 罠は百鬼夜行に各罠、通常時爆発罠確認 -- 名無しさん (2011-02-06 00 39 31) 閻魔様の審判帳を1Fで発見 既出だったらスマン -- 名無しさん (2011-03-13 03 01 27) まだ数回しかやってませんが、緑茶・オン・ザ・ロックを2回確認。 -- 名無しさん (2011-03-15 15 07 48) これってもう消えちゃいました? -- 名無しさん (2011-03-18 20 53 25) 名前 コメント -